【小学校の先生の場合】伴奏と独奏は全く違うもの。上手下手は、問題にならない。

ぴぴピアノ教室、いのうえちづよです。
他人と一緒に演奏するものに、連弾というのがありますね~。
連弾をする時、いつものように自分の思うとおりに表現しちゃったら、どうでしょう。
合唱の伴奏をする時、自分が間違えたので、弾きなおしたらどうでしょう。
バイオリンの人とアンサンブルをする時、自分がホ長調が苦手なので、変ロ長調に移調して弾いたとしたらどうでしょう。
一人で弾くのと違って、他人と弾く時には気を付けないといけない事がたくさんあります。
今日は、いつも言っている事と少し違うんですけど、その事について書いてみますね。
目次
合唱の伴奏をする場合
以前のレッスンで、あと1か月で伴奏をしないといけなくなったと言って、小学校の先生がレッスンに来られたんです。
私の生徒さんからのご紹介でしたが、【弾けないから、仕上がらないから、音をあちこち削っても良いか】とのご相談でした。
とにかく聴かせて頂いたんですけど、すごく気になったのが、いくつかありました。
【まず、教室を訪ねてこられるのが遅い】
言葉がきついんですけど、1か月前に仕上がるかどうかの判断は、その方の日頃の実力がわかっていないと出来ません。
初心者の方が、音を楽しみながら、進めていくのと違って、子どもたちの伴奏というのは、いい加減ではできません。
なぜなら、伴奏で出している音を聴いて、子どもたちは歌を歌うわけです。
みんながみんな音に精通しているわけではなくて、苦手な子も中にはいますよね。
そういう子も救い上げながら、伴奏は成り立っているものなんです。
そして、合唱の練習に入る時は、伴奏は出来ていて当たり前、仕上がっていて当たり前です。
それに合わせて練習するんですね。
もうちょっと危機感が必要かな、と思いました。
楽譜の音を削除してもいいか?
こういう場合は、音を簡単には削れないんです。
伴奏曲にもよりますけど、合唱コンクールや発表会などの場合は、やはりオリジナルのものを頑張って頂くしかないです。
そして、ここは、いつものように途中間違っても弾きなおす事は出来ません。
歌パート(生徒さん達)は、進んでいますから、自分が弾きなおすとそこにずれが生じますよね。
これは、もう本当に上手下手の問題ではないんですね。
気を付けないといけない事が、普段の事と違ってきます。
①合唱やアンサンブルなどの伴奏の場合は、オリジナルの楽譜を頑張ること。
②遅くなったり早くなったりしない様に速さに気を付ける事
③間違っても、絶対に弾きなおさない事
④合唱パートよりも目立ってはいけない。
等々あります。
特に、②や③は特に気を付けて欲しいです。
弾ける弾けない以前の問題です。
楽譜を作り替える場合
楽譜を作り替える場合というのがありますね。
難易度を下げるために作り替えます。
例えば、♯5個を♭2つにしたりする場合がこれになります。
前に書いたとおり、合唱などの場合は、音の高さがあまりにも高くなったり弾くなったりすると歌えないので、1つ2つぐらいの上下変動になるでしょうか。
この場合は、どうしてもの場合は、やむを得ない場合もあります。
他の楽器とのアンサンブル
移調する場合は、他の楽器の楽譜も同じように移調する必要があります。
楽器は、楽器自体が、少し難しいですけど、C調だったりB調だったりする場合があります。
自分の楽譜を例えばニ長調に動かしたとして、相手の楽譜は、ニ長調にならない場合があるんです。
なので、相手の方としっかりと相談する必要がありますね。
思うどおりの表現は出来る?出来ない?
合唱などの場合は、やっぱり楽譜の通りがいいと思います。
例えば、クレッシェンドしている時は、うたパートもだんだん大きくしていたりするからです。
うたとピアノで、合唱は作り上げます。
一人で演奏する部分は、少し力を入れて演奏してもいいと思いますが、うたパートが一緒の時は、常にバランスを考えます。
ここについては、指揮者からの指示が欲しいところです.
楽器が相手の場合
楽器が相手の場合は、メインはどちらかで変わってくると思います。
ピアノの場合は、相手楽器がメインの事が多いですが、掛け合いで演奏する場合もあるので、それでもあんまり自分を前面に出せないかもしれません。
ピアノというのは、オーケストラを一人で演奏するというイメージがあります。
なので、縁の下のパートという役割が多いですね。
全てにおいて必ず気を付ける事
いつも言っている、【弾けるように楽譜を作り替える作業】が、【誰かと演奏】においては出来ません。
全てのパートの音で、音楽が作り上げられているからです。
出来て、1.2の音を触るぐらいかな。
なので、楽譜を作り替える事が出来るのは、その曲を作った方のみと思って頂いてもいいと思います。
そして!
やっぱり重要な事は、止まってはだめ~!
さらに!
弾きなおしてはだめ~!
さらにさらに!
協力しあおう!
という事が必要でしょうか。
まとめ
音楽の先生の場合は、厳しいですが、本番も間違えずに弾いてください。
聴衆は、同じ音楽の先生やコンクールの審査員。
もちろん、演奏も評価に入ります。
指摘する審査員は、ピアノの演奏についてもおっしゃいます。
普段から、子どもたちと大切に音楽に取り組んでください。
下手だとおしゃるのなら、早めに対策を取りましょう。
下手だとおしゃって、教室に来られていた学校の先生もいらっしゃいました。
私はこの先生は偉いと思います。
普段上手だと思っていらして、あまり努力もせず、本番で間違う先生より、普段から一生懸命努力をしていらっしゃる先生は、本番で間違っても子どもたちにはわかるもんなんです。
先生は、頑張っているって。
すっごく大切な事じゃないでしょうか。
この先生は、上手になられて、本番ばっちりでしたよ。1年努力をされました。
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あ、でも、本番に弾きなおすのは、やっぱり駄目です。
気をつけてくださいね。*^^*
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