こんにちは。いのうえちづよです。

あたし、譜読みが意外と出来る方で、譜読みが出来たら、すぐ曲が仕上がるから、弾いているうちに飽きちゃうんですよね〜。
譜読みが出来たら、曲が仕上がるというのは、勘違いです。
今日はこのことです。
曲を仕上げるための1歩進んだ練習の方法。一つの音に真剣に取り組む。
曲の練習は、部分練習をして、本番前は、止まらないための通し練習をする、というのが一般的でしたね。
これは、基礎中の基礎の練習。これは、もう当たり前のことでしたね。この事が出来るようになったら、曲を仕上げるための1歩進んだ練習をしましょう。

これは、噛めば噛むほどに、味が出るという練習方法です。
曲を仕上げるための1歩進んだ練習とは
弾いている曲をどんな風に弾きたいですか?
素敵に弾きたいですよね。
このためには、
- 曲の背景
- 作曲家の意図
- タイトルが意味する所
などなどを考えられればいいです。
曲を仕上げる時は、こういう事を考えて弾くといいんです。
- 曲の背景
曲の背景と言うと、例えばバッハの初期の頃は、ピアノで演奏では無く教会のパイプオルガンが主流でした。
パイプオルガンは、ピアノと違って、音が途切れず鳴り響くんです。
なので、バッハ・インベンションなどの演奏の仕方は、スタッカートがついていなくても、少し切るように演奏しますよね。
こういうことです。
- 作曲家の意図
- タイトルが意味する所
これはもう、そのものズバリですよね。
マズルカやワルツなどのタイトルや、ブルグミューラーなどの曲のタイトルを活かして想像しながら弾きます。
マズルカって舞曲なんですよ。こういう事を調べると、曲への理解が深まります。
演奏に全集中する
更に、このようなことが出来るようになるためには、音1個の打鍵に命をかけます。

ええ〜?!

手の構えだったり、体の傾き加減や、ペダルに足乗せの位置とか、指遣いとか、こういう事をけん盤を打鍵する前から考える必要があります。

ええ〜!、むずかしい〜。
そうそう。なので、普段は、そこまで集中しなくてもいいですが、いざ、仕上げる!と思ったら、そこまで、集中して下さい。
これが、曲を仕上げるための練習です。ほしい音・音色1個を大切に大切に、演奏しますよ。同じ音、例えば、そこにファの音があったとしたら、その音を納得行くまで、何回も何回も打鍵してみます。
今週は、それ以外の所は、練習しなくてもいいです
とお伝えすることもあります。
それぐらい、その1・2個の音を大切に大切に練習して頂きたいんです。

プロのピアニストの方たちは、そういう事をいちいち考えているの?

その段階に来ても、ピアニストの方たちは、練習されるんですよね。
練習してなんぼですね。
教室に通う意義
自分でこういうことに到達できない方は、レッスンに通って、そこの所教えてもらっているはずです。
お習いの先生は、こういう事を考えて、あなたの表現を導いているはず。
もし、なかなか合格できないとしたら、そういうわけがあります。

そうなんだ・・・。
これが、自分から出来るようになったら、合格までに時間はかからないだろうし、だんだん弾いていくことで、表現ができるようになるから、練習が楽しくなるはず。
飽きるということは、到達目標が、そこまで行っていないんだと思います。
ピアノは、表現。自分から表現します。だんだんでいいので、自分で出来るように頑張って下さい。噛めば噛むほど味の出る、練習ですよ。
まとめ
ピアノは、奥が深いですよね。
譜読みが出来て、音にできれば満足な場合は、レッスンに通う必要は無いですね。
その曲が、本当に真剣に弾けるようになりたい。
自分なりに表現できるように教えてもらいたい場合は、レッスンに通うといいと思います。
素敵な演奏をお聴かせ下さいね。