こんにちは、いのうえちづよです。
曲にはその曲に合った速さというものがあります。
作曲家が意図したその曲の演奏速度です。
本来ならその曲に合った速さにするが皆さんの目標ですね。
でも今日は、「曲に合った」ではなく、自分が上手に演奏出来る速さというものを考えてみたいと思います。
自分なりのテンポを見つけて音楽を素敵に弾こう
自分に合った速さとは、自分がその曲を音楽として綺麗に表現出来るという速さです。
自分に合わない速さとは
例えば
1分間に4分音符を180個演奏できるぐらい
という表記がされている曲だったら、まずはその速さで演奏できるか考えてみます。
その速さで演奏すると自分は指が付いていかなくて必死になりすぎて、音楽が音楽にならない。
と思ったら、これは、自分に合わない速さです。
自分に合った速さとは
この曲の指定は、180だけど150なら指も良く動いて余裕があるから、音楽的な表現もできる。
この場合が、自分に合った速さです。
譜読みの段階ではゆっくりで充分
まだ譜読みの段階なのに、その曲の指定された速さで弾いてしまって、何を弾いているのか全く分からない。
という状態になるよりかは、
譜読みの段階では、本当にゆっくりゆっくりと演奏して、仕上がってきても、自分が音楽的に表現できる自分に合った速さで演奏する方が、よっぽど楽しめると思います。
楽譜に書かれている事はとても大切です、でも・・・。
楽譜に書かれている事はとても大切な事です。
もうすでに亡くなってしまっている作曲家が意図する事は、楽譜からでないと読み取れません。
まだ、生きている作曲家でも、会った事も話した事もない人の考えている事は、楽譜からでないと読み取れないですね。
ですから、速度の表記ももちろん大切ですし、メロディを変えて演奏するという事はやったらいけない事ですが、それだとしても、音楽は早いテンポで弾く事が目的では無くて、自分がその音楽を素敵に演奏する事が目的で練習しているはずです。
【この大好きな曲を自分の好きな速さで弾く事で表現できる】
というのであれば、自分に合った速さを探してみて演奏してみるのも良いのではないでしょうか。

まだ、そんなに早く弾けなあ〜い。

まだ弾けないから、指が動かないからゆっくり演奏している・・・とはちょっと違うんですね。
自分の目的を見直してみて
今取り組んでいる曲の指定された速さにするというのが目標の場合は、
ゆっくりと頑張って速さをあげて行くでもいいと思います。
ですが、指定された速さに出来ないから、その曲自体をあきらめるというのは悲しいですよね。
「この速さだったら良く表現出来る」という速さを探してみてください。
まとめ
曲に合った速さ、作曲家が意図する速さと言うのはあります。
ですが、その速さで弾かなくても、自分が表現すやすい速さと言うのもありますね。
その表現しやすい速さが、合って、もともとの速さより遅かったとしても、その自分に合った速さで演奏する事は悪い事ではないと思います。
自分が表現しやすい速さで、演奏してみてくださいね。