― ピアノを通して「教える力」「伝える力」を育てる ―
ぴぴピアノ教室では、ピアノを“弾けるようになる”ことだけを目的とせず、
音楽を通して 人と関わる力・伝える力・考える力 を育てることを大切にしています。
その理念のもと、教室独自の取り組みとして生まれたのが、
PPS(ぴぴピアノスキル)ライセンス です。
PPSライセンスとは
PPSライセンスは「教えるスキル」と「伝えるスキル」を養うことを目的とした、
ぴぴピアノ教室オリジナルの学習プログラムです。
ピアノの練習や演奏を通して、次のような経験を積んでいきます。
- 自分で学んだことを、他の人にわかりやすく説明する
- 音楽を通して、自分の感じたことを言葉や音で伝える
- 仲間と協力して、演奏や表現を作り上げる
こうした経験を重ねることで、子どもたちは「弾ける力」だけでなく、
人と関わりながら成長していく力を身につけていきます。
PPSで育つ3つの力
| 育てたい力 | 内容 | 成長のかたち |
|---|---|---|
| 教える力 | 学んだことを自分の言葉で説明し、人に伝える力 | 自信をもって発言できるようになる |
| 伝える力 | 音や表情を通して気持ちを表現する力 | 感情を豊かに表現できるようになる |
| 協働する力 | 仲間と協力しながら課題を進める力 | 思いやりとリーダーシップが育つ |
ピアノを「個人の練習」として終わらせず、
他者との関わりの中で音楽を深めていくことが、PPSライセンスの大きな特徴です。
レベルと成長ステップ
PPSライセンスでは、成長段階に合わせて次のようなレベルを設定しています。
初心者 → 中級者 → 上級者 → エキスパート → スペシャリスト → プロフェッショナル → ベテラン
教室では、主に 初心者・中級者・上級者 の内容に取り組みます。
それぞれの生徒に合わせて、少しずつ「教える」「伝える」経験を積んでいきます。
上位のステージ(エキスパート以降)は、将来的に教育活動や演奏活動を目指す生徒に向けた発展的カリキュラムとして構想しています。
レッスンでの具体的な取り組み
日々のレッスンの中に、PPSライセンスの要素を少しずつ取り入れています。
「弾くだけ」ではない多彩な内容を通して、音楽の理解を深めます。
- 音楽理論と音楽史:演奏を補う学びとして、時代や作曲家の背景を理解します。
- リズムと打楽器:リズム練習や打楽器演奏を通じて拍感を体感します。
- 作曲と即興:自分の感じた音を形にする創造力を育てます。
- 声楽と合唱:歌を通して音楽の流れやハーモニーを学びます。
- 音楽とテクノロジー:電子楽器やソフトを使い、現代的な音楽表現を体験します。
- 教育心理・指導法:人に教える際の言葉の使い方や心の配慮を学びます。
- コミュニケーションスキル:発表や対話を通して、自分の考えを伝える練習をします。
高学年が低学年に教える「伝える体験」
PPSライセンスの特徴のひとつに、
**「高学年の生徒が低学年に教える」**という学びの循環があります。
弾き合い会やワークショップの時間に、
年上の生徒が先生役となり、下の学年の子に演奏を教える・説明する場面を設けています。
「自分で説明してみる」という体験は、理解を深めると同時に、
他者への思いやりや責任感を育てる大切な時間になります。
小学生からの音楽理論・コード学習
音楽理論も、難しく教えるのではなく「体験しながら理解する」形で進めます。
- 音符と休符の長さ
- 拍子とリズムの感じ方
- メジャー/マイナー音階の違い
- 和音(コード)の組み立てと響き
- C-G-Am-Fなどの身近なコード進行
子どもたちは「自分でわかった!」という喜びを感じながら、
自然に理論を身につけていきます。
PPSライセンスが目指すもの
PPSライセンスが目指すのは、
「音楽を通して、自分の想いを人に伝えられる子どもを育てる」 ということです。
演奏力だけでなく、言葉にする力・感じ取る力・協力する力を育てることで、
音楽が“心と心をつなぐ”豊かな学びの場となるよう願っています。
教室としての取り組み姿勢
ぴぴピアノ教室は、PPSライセンスの理念のもと、
子どもたち一人ひとりの成長段階に寄り添いながら、
「教える」「伝える」体験を通して、生きる力を育てる教育を続けてまいります。




