今日は、取材記事を掲載します。
『グランフィール』というピアノを取材に行って来ました。
グランドタッチのグランフィールピアノについて《取材記》
幸運な事に、藤井さんは、鹿児島県薩摩川内市にお店を構えていらっしゃるので、日頃からとても気になっておりました。
当日、突然の訪問にもかかわらず気軽に、本当に気軽にいろいろな企業秘密な事を教えて下さって構造も驚きましたが、その音色にやっぱり驚きました。
アップライトというと生ピアノではありますが、コンクール上位入賞は無理と言われ、ブルグミュラーの後半ぐらいから、テクニック的に物足りないと言われるピアノです。
でも、いきなりグランドピアノは、流石に買えない~。
一生懸命頑張って練習しても、結局、ほどほどの楽器で、ほどほどに終わって行くのね~と、私自身も生徒さんにお薦めするのはさすがに無理があるなと思っていました。(;_:)
でも、アップライトが、コンクール上位入賞に挑戦出来るだけの機能を有したら、すごくない?
ふと、以前手元に送られてきたダイレクトメッセージを思い出したのです。
こんなに近くなんだから、行くしかない!
グランフィールピアノ
グランフィールピアノというのは、ピアノの匠・藤井幸光さんが発明された、グランフィールという機能が付けられたピアノで、グランドピアノのような機能を持ったアップライトピアノの事です。
大きな特徴が2つあります。
- 打鍵数
- 鍵盤の弾き心地
それぞれについてご説明します
打鍵数
普通、グランドピアノというのは、ハンマーが上に跳ね上がってピアノ線を叩いて音が出るようになっているのです。
地球には、重力がありますから、跳ね上がったハンマーは、ピアノ線を叩いた後、重力に従って下がってきて元の位置へ収まります。
さて、
グランドピアノとアップライトピアノの違いってなんでしょ。
まず、あの形を思い出してください。
グランドピアノは、音が響いてくる部分が、平面的に広がっていますよね。
アップライトは、その部分が後ろにそびえたっています。

なるほど。そういえばそうね・・。

だからあんな形をしているんだよ。
なので、アップライトピアノのハンマーは、重力には影響を受けません。

そっか・・だから
だから、アップライトピアノのハンマーは、実は紐で引っ張って元に戻るようになっているんです。

という事は、どういう事?
という事は、グランドピアノでは、重力とともにすぐに下に戻っていくハンマーを、アップライトでは、紐で引っ張るという工程を人口的に加えないといけないから、

よくわからんぞい。
つまり、自動で戻らないので、手動で戻しているっていう事なんです。
打鍵数
- グランドピアノの場合は、打鍵数が14回
- アップライトピアノは7.8回
だから、演奏者のテクニックのせいではなくて、楽器の構造上の問題で、早い速さで打鍵することが出来ないという事なんです。

つまり、1秒間に同じ音を何回打鍵できるかっていう事で、グランドが約14回・アップライトピアノが6.7回って事ね。
これが、グランフィールを付けると打鍵がグランド並みに復活するんです!

これは、もう本当にすごい事なんです!
鍵盤の弾き心地
グランドピアノって、鍵盤を下まで押さえなくても半分でも音が鳴るんですね。
だから連打音が、アップライトより軽い力で、軽い打鍵で音が鳴るんですね。
グランフィールは、この問題も克服されています。
タッチもグランドピアノのように出来るようにしちゃったんですよ。
こういう機能って、普段からその楽器を触ったことがないとわからないし、使いこなせないです。
ですが、グランドピアノを一般の家庭に置くのも、ちょっと難しいというのはよっくわかります。
だから、このようなピアノがあるというのをお知らせしたかったです。
アップライトなの?
じゃ、無理だね
って言われる事も無くなると思います。
取り付け方
このグランフィールの機能、後付けが出来るのです。
中身だけお持ち帰りで、2日間。
お値段なんと!20万。(税別)(2015.5現在)

テレフォンショッピングみたい。

ほんとやね。
もうアップライトピアノがある方は、付けるだけ。
新品を買っても、100万弱。
(グランドピアノは、100万じゃとても買えません)
更に良心的な事に、中古も準備して下さっていました。
さらにさらに、レンタルも!
もうもう、本当に、至れり尽くせりなんです。
それは、藤井さんの子供達への思いがあるから。
最高のものを子供達へ。
みんな同じスタートラインに立てるようにという藤井さんの愛情なんですよね。
そして、一番すごいのは、藤井さんオリジナルのグランフィールピアノには、本来、アップライトにはないグランドピアノと同じあのペダルも!
良いもので演奏すると、やっぱり、上達が早いんです。
耳が育つし、指が覚えて行くから。
練習練習と言わなくても、まだ弾いてるの?と言わないといけなくなるかも
選択肢が広がるのは、有難い事ですね。( *´艸`)
詳しくは、藤井ピアノサービスさんのHPで!
※試弾も出来ます。(2015.4.17現在)
調律もされるので、ご不在の事もありますから連絡してから行かれるといいと思います。
まとめ
コンクールに出るのは、電子ピアノじゃだめという事ではなくて、競い合う場で使われるのがグランドピアノだという事。
普段から、その楽器に慣れて、細かい表現が出来るようになっておかないと本番でいきなり楽器を使いこなすというのが難しいなあと思っています。
一生懸命練習して、楽器でもよい音色が出せるようになっておけるとまた、選択肢が広がるのかなあと思っています。
今日は、グランフィールピアノについて取材記でした。
お読みくださって、ありがとうございました。