全くの初心者のご年配の方には、コードを使った和音奏をオススメしています。
ぴぴオンラインピアノ教室 いのうえちづよです。
教室では、60歳以上のご年配の方も多いです。
子供の頃、ピアノが習いたかったんですけど、私の頃の年代はそれが叶わなくて・・。私の年代では、どれぐらい練習したら、ピアノが弾けるようになりますか?
やよいさん
こういうお悩みも頂きますが、目標はどれぐらいか伺ってから、お答えさせて頂いています。
全くの初心者のご年配の方には、コードを使った和音奏をオススメしています。
ご年配の方は、ハノンなどの基礎練習が辛いことがあります。
なので、教室では、そのような基礎練習の楽譜は使っていません。
ですが、弾きたい曲によっては、指の動きを練習するテクニックが欠かせない場合があります。
そこで、そういう場合は、教室では、まずは、ピアノコードを使った簡単に楽にピアノが弾ける方法をお伝えすることで、指の基礎練習にもつなげて頂いています。
ピアノコードとは、音楽の和音を記号で表したものです。
例えば、楽譜の上に C という記号が書いてあったら、音は、
ド・ミ・ソ
両手で、弾く場合は、
右 3つの中の音を1〜3個鳴らす
左 Cが表すドの音を鳴らす
という方法で、ピアノを弾くことができます。
この場合は、楽譜を読む必要はないので、最初から音符のドレミ・・を読むことはありません。
うちのおばあちゃんは、クラシック!って言ってるよ。コード奏じゃクラシックは弾けないんじゃないの?
はなちゃん
クラシックの原曲通りでは弾けませんが、クラシック曲にもコード奏の楽譜ってちゃんとあるんです。
それを使って演奏できますよ。
こちらおすすめ楽譜サイト↓
ほんにゃら楽譜出版
https://store.piascore.com/publishers/880
コード奏では、弾く事と一緒に音感が育つ
コード奏では、弾く事と一緒に音感が育ちます。
音感とは、音の感覚です。
音の響きを聴いて、
この音とあの音は綺麗に、溶け合っているなあ・・
とか
この部分には、この音の響きが合うなあ・・
などがわかるようになるといいと思います。
まずは、あるピアノコードを両手で1つだけ押さえるということから始めますから、しっかりと響きを聴き取る練習になるんですね。
これは、曲の練習に入った時もとても役に立ちます。
間違った音を弾いてもわからない→なんか音が変
ということに気づけるようになるんです。
コード奏のレッスンでは、こんなメロディとコードだけが書いてあるものを使います。
これは、コードを読み取る場合ですね。
ドレミファソラシドの順番は、皆さんご存知で、または、確認すれば思い出して頂けるので、それに合わせて、英語読みを覚えて頂きます。
ド=C レ=D ミ=E ファ=F ソ=G ラ=A シ=B
楽譜はこれだけ。
後は、指を動かせる為のコツをお伝えします。
左手は、コード奏の場合は、1音だけでもいいですとお伝えしているのであまり動かせない左手の部分は、これでいいですね。
右手のメロディを弾きたい場合は、ト音記号の部分だけを音符の玉を読み取りましょう。
右手は、ほとんどの方が利き手なので、使い慣れているので、いがいと動くもの。
メロディが弾けるようになったら、左手の1音伴奏を加えます。
・両手でのコード奏の場合
ハ長調、1の和音=C(シーメジャー)コードの演奏をする場合、
左手=ドの音、右手=ド・ミ・ソ(ド・ソまたはド・ミだけでもいいです)
を演奏する。
メヌエットト長調は、基本のコードに忠実に殆どの音が載っているのでコード奏だけでも、楽譜そのままの演奏が出来たりします。
初めて曲を弾ける時は嬉しいですよね。
私も嬉しそうなお顔をされるのを拝見するのが、とても嬉しいです。
今日、ご紹介のクラシックは、良く知られている『メヌエットト長調』を持って来ましたが、童謡でもいいんですよ。
童謡は、3コード(C・F・G)で弾けるものが多いので最初から覚えるコードが少ないのがいいですね。
まとめ
ご年配の方は、最初は指が動かないから・・とピアノは敬遠されますが、何事も段々、少しづつというのがありますよね。
ピアノだって一緒です。
ものすごく上手に弾かれる方も、最初が合ったわけですから、取り掛かりやすいピアノコードを使って、楽しく弾いてみて下さいね。