テンポを上げたいときは、まず歌ってみる。速さの感覚をつかむシンプルな方法です。

練習方法

こんにちは。いのうえちづよです。

さくらさん
さくらさん

曲がだいぶ仕上がってきたので、曲全体の速さを上げたいのですが、メトロノームを使う以外になにか方法がありますか?

メトロームを使うと曲の速度を上げることが出来ますが、他にも方法があります。

そのことについて今日はお伝えします。

① 速く弾けない原因は「速さの感覚」がつかめていないだけ

曲が弾けるようになってくると、
「そろそろ本来の速さで弾いてみたい」
と思う瞬間がやってきますよね。

でも、いざテンポを上げようとすると…

・指が追いつかない
・途中でバラバラになる
・弾き始めの速さが安定しない

そんな悩みが出てきます。

実はこれ、“速さの感覚”をつかむ準備ができていないだけなんです。

② 指が動く準備ができているか確認しよう

速く弾くためには、まず
指が無理なく動くフォームが身についていることが大前提です。

フォームが安定していないと、
テンポだけ上げても弾きにくさが残ってしまいます。

フォームについてはこちらで詳しく紹介しています
https://tounpipi24.com/adult-piano-basic/key/2786


③ 楽譜を追う余裕が出てきたらテンポアップのタイミング

もうひとつ大切なのは、
楽譜を読むことに気を取られすぎていないかという点です。

暗譜していなくても構いませんが、

・なんとなく目で追えば弾ける
・曲の流れがつかめてきた

このくらいになると、テンポアップがしやすくなります。

暗譜についてはこちらでも書いています
https://tounpipi24.com/adult-piano-basic/key/2798

④ 弾く前に“歌ってみる”とテンポが安定する

ここからが本題です。

速さを上げたいときにおすすめなのが、
弾く前に、曲を口ずさんでみること。

「歌ヘタだから…」と心配はいりません。
上手に歌う必要はまったくありませんよ。

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⑤ 歌うと速さがつかめる理由

たとえば、

「お・は・よ・う」
とゆっくり言うのと、

「おはよう!」
と軽く言うのでは、スピードが違いますよね。

声に出すことで、
自分がどの速さで弾きたいのかを“身体で”確認できるのです。

ピアノは、“始めた瞬間の速さ”がとても大事。
歌うことで、この準備が自然にできます。

⑥ 実際のやり方:あげたい速さで口ずさんでみる

方法はとてもシンプルです。

  1. 上げたいテンポを、まず頭の中でイメージする
  2. 曲の最初だけでOKなので、その速さで軽く歌う
  3. 速さの感覚が整ったら、同じ速さで弾いてみる

これだけです。

特に、テンポが毎回バラバラになってしまう方は
「弾き始める前の準備」が不足しているだけの場合が多いです。

リレーのバトン渡しと同じで、
スタート前に“同じ速さにそろえる”意識が大切なんですね。

⑦ メトロノームと歌、どう使い分ける?

速さを一定にしたいときはメトロノーム、
“表現したい速さ”を確認したいときは歌う方法。

どちらも大切な練習法です。

メトロノームについてはこちらにまとめています
https://tounpipi24.com/adult-piano-basic/method/2829

⑧ まとめ:速さは“準備してから”上げるとうまくいく

速く弾きたいときのポイントは、

・指が動く準備ができている
・楽譜を追う余裕がある
・弾く前に歌って速さを確認する

この3つ。

歌うだけでテンポの感覚が整うので、
ぜひ気軽に試してみてくださいね。