譜読みは、間違った音を覚えないように、ゆっくり丁寧に進めましょう。
ぴぴピアノ教室【大人初めてピアノ教室】いのうえちづよです。
私、譜読みにとても時間がかかるんです。これって駄目ですよね。
学生さん
今日はこのお話です。
譜読みは、間違った音を覚えないように、ゆっくり丁寧に進めましょう。
譜読みって、ピアノを弾く時に、よく話題になる事のようです。
ネット上でも、お悩み相談で、よく見ます。
- ・譜読みに時間がかかる
- ・音を読んで指を動かすのに時間がかかる
- ・音とリズムを読み取るのが難しい
などなど。
譜読みが、遅いのって、駄目な事なんでしょうか?
譜読みが遅いのはダメ?
たしかに、ある程度の速さで演奏するには、楽譜の音が、何の音か、直ぐに分かった方がいいです。
その方が、指が早く動かせるからです。
一通り、音がわかって、楽譜を見ないでも弾けるようにすると、もっと指が動かしやすくなりますね。
いわゆるこれが、暗譜です。
楽譜を見ないで、曲の演奏をする事だよね。
さくらさん
そうそう。
Chizuyo
初見の段階では、曲の速さを上げるには限度があります。
初見とは初めて見た楽譜を直ぐに音にする事
さくらさん
何の音かを考えて、その音を打鍵するには、打鍵する指だったり、場所だったり、指だったりも同時に考えないといけないからです。
直ぐに反応するのは難しいですよね。
当たり前の音楽になるように、止まったり躓いたりする事が無いように、普通の速度で演奏するには、たくさんたくさん練習する必要があります。練習=ドリルです。
楽譜の音符が読める様になっても、その曲の当たり前の速さで演奏するには、繰り返しの練習が必要ですね。
繰り返しの練習で、音が指に馴染んでくるので、曲の速度をあげる事が出来るようになります。
それに、やっぱり大人になると子ども達とは違って、反応速度もちょっと低くなりがちですよね。
せんせいもだにゃ。
ネコ太郎
もちろんですよ~。
Chizuyo
まずは、譜読み(=音取り)の段階で、何回も何回も繰り返しますから、これで、少し頭に入って行くんです。
頭に入るから、それで、速さを上げる事が出来るんですね。
だから、譜読みに時間がかかる事は、少しも悪い事じゃないんです。
かえって、音を覚える確率が上がるので、むしろゆっくりのほうが良いくらいです。
譜読みはゆっくりが基本
この譜読みの時に、間違った音を覚えてしまったら、繰り返すことで、更に間違ったまま色濃く記憶する事になっちゃいます。
こうなると、覚えた音の修正がとても難しくなるんですね。
指も指遣いも覚えちゃって、指がその動きを覚えていきますからね。
そうなると本当に大変。
Chizuyo
だから、
譜読みはゆっくりがいいんです。
ゆっくりと読みながら、弾く
というゆっくりも有りますが、
音符1つ1つを、ゆっくり読み取る
のゆっくりもあります。
これがとっても大切です。
あたし、譜読みに1ヶ月かかっているんです。
さくらさん
大丈夫!
曲から読み取る情報が多ければ多いほど、ゆっくり丁寧にが良いんです。
本来、楽譜から読み取る情報は、音にまつわる事だけではありません。
楽譜を読む事によって、楽譜から直接読み取れるものから、
目に見えないもの、
例えば
- 作曲家の意図
- 時代背景
- その時代にふさわしい演奏速度
このような事を読み取るには、ゆっくりじゃないと出来ないです。
初見では、初見の能力が問われるような場もありますが、そういう時に譜読みの速さが生かせるのは、結局は、普段の譜読みをいかに丁寧にしておくかという事だと思います。
今日のまとめ
譜読みの速度は、早ければいいというものでは、ありません。
譜読みが遅いから曲が弾けないという事では、ないですよね。
速さより大切な事は、間違えて覚えてしまったら、直すのが本当に大変
という事です。
なので、ゆっくりゆっくり、ご自分のペースで譜読みをしましょう。
今日もお読みくださって、ありがとうございました。