こんにちは。 いのうえちづよです。

拍の頭から音が鳴っていない場合、例えば「休符・タイ」などで、メトロノームに合わせるのは難しく感じます。
今日はこのことについて書いてみようと思います。
メトロノームの使い方についての記事はこちら↓
メトロノームから出る音については、このブログではクリック音とさせてください。
拍の頭に音がないと、メトロノームに合わせにくい?
休符やタイがある曲の楽譜は、つまり拍の頭に音が無いという事です。
今回は、こういう楽譜です↓
赤線の場所が、クリック音が鳴っている場所です。
1・2・3・4の全ての拍の最初に音がありません
これは、使い方にちょっと工夫が必要な楽譜です。
まずは休符や音の長さをしっかり把握しよう
まずは、音の長さや休符の長さをしっかりと把握します。
休符は、音楽の一部です。

だから無いと困るんだなー
まずはそれをしっかりと意識しましょう。
【手順①】クリック音を倍にして練習してみる
なんとなく把握していたであろう部分を、しっかりと把握するために、4個のクリック音を8個に増やしてみます。
こうです↓
4拍子の中で鳴っていたクリック音を、基準音=4分音符だったものから基準音=8分音符にかえました。
8分音符は、4分音符の中に2つ入っていますから、4つ鳴っていたものが8つに増えます。
こうすると、拍の頭に無いと思っていた音が、8分音符の拍の頭にある事がわかります。

あ、へえ・・・。
まずは、この部分だけを演奏してみてください。
8個のクリック音が鳴るつもりで、演奏します。
赤線も青線も重なっていない音は、ここでは16分音符ですね。赤線のクリック音の後に、すぐに弾きます。
この練習をして、休符やタイの音をしっかりと確認します。
最初は片手だけでもOK。リズムを「音の形」で捉える感覚を身につけていきましょう。
【手順②】メトロノームに合わせて弾いてみる
方法は、2つあります。
- 両手で演奏しながら合わせる
- 片手づつ合わせる
仕上げの段階に入っているのであれば、両手でクリック音に合わせる事をお勧めします。
まだ、そこまでの段階に入っていないのでしたら、片手づつでも大丈夫です。
【練習のコツ】
・練習のコツとしては、右手が、このような休符やタイを多用するメロディの場合、左手の音が拍の頭から鳴っている場合がとても多いです。
こういう場合は、両手で練習をおすすめします。
・メトロノームの速さは、元の4分音符基準にもどしても大丈夫です。しやすい方で合わせてみましょう。
練習のコツ:左右の役割に注目
メトロノームに合わせるのに必要な事は、規則正しく拍を刻む事がわかっているという事が前提です。

規則正しく、刻む・・・?
そもそも「規則正しく刻む」感覚とは?
メトロノームのクリック音は、速くなったり遅くなったりしないで、淡々と音が鳴るって事ですよね。
ご自分がそういう事に慣れていないとクリック音に合わせて演奏するのは、本当に苦しいです。
そこで、その事に慣れるために提案したい練習方法があります
メトロノーム練習におすすめの方法=歩いてみる!
メトロノームのクリック音を鳴らしながら、合わせて歩くというこれだけです。
さっさっさと歩きます。ちょっとモデルさん歩きな感じですよねー。
拍感やリズム感や音楽のノリを感じるために、このブログでもよくお伝えしている事なのですが、まだ、試してみた事がない方は、ぜひ、トライしてみてください。
最初でテンポの確認をしたら、後は鳴らさなくても自分の中にあるテンポ感で演奏できるようになりますよ。
まとめ:テンポ感を体でつかむ工夫をしよう
メトロノームを使った練習では、拍の最初から音がある事が前提のテクニック曲での練習をお勧めします。
曲の中でも使う場合、休符やタイなどが出てくる場合は、少し工夫した練習方法の方が上達できますから、今日はその練習方法について書いてみました。
お読みくださってありがとうございました!
テンポ感やリズムに慣れるヒントは、メルマガでもやさしくご紹介しています。