歌詞付きの楽譜は「小さい音符」と「大きい音符」で弾き分ける|違いと使い分け方を解説

音楽の知識

こんにちは。いのうえちづよです。

さくらさん
さくらさん

楽譜の音符の玉の大きさが大きいのと小さいのと一緒に書かれている部分がありました。これって、どういう風に弾けばいいですか?

レッスンで、【歌詞付きの楽譜の読み方】を訊かれたので、書いてみます。

「歌詞付きの曲」では、音符の数と歌詞の数が合わないことがある

歌詞の言葉の数が違うと、同じメロディでも音符の数やリズムが変わることがあります。
特にJ-POPなどでは、言葉をリズムに乗せるために「音を増やしたり減らしたり」していることも多いですね。

たとえばラップのような曲では、言葉の数に音符が追いつかない場合もあります。
そんなときは、楽譜に書かれている音だけ弾けばOK
無理に言葉数に合わせて音を増やす必要はありません。

 

「小さい音符」と「大きい音符」の使い分け

1番と2番の歌詞で言葉の数が違う場合、楽譜には2つのメロディが同時に書かれていることがあります。

その場合は、

  • 1番:大きい音符を弾く

  • 2番:小さい音符を弾く

というルールで弾き分けましょう。

でも、J-popなどの場合は、言葉の数が違っても、変な言い方ですけど、その拍数に押し込めるので、音符の数が歌詞に合っていません。

 

2019.3.3-4

この楽譜、お判りでしょうか?

歌詞の言葉の数だけの音符は、書いていないですよね。
他に、【ラップ】と呼ばれる曲なども、歌詞の数だけの音は書いていないです。

まずは、こういう場合は、

この楽譜に書いてある音だけを演奏する

でいいと思います。

無理に、この言葉数に合わせて、音を増やしたりする必要はありません。

かえって音が連打されるので、うるさく感じたり、音楽として変な感じになったりします。

もともと、ラップなどの曲には、音がなくて、語り調で歌われますからね。
なので、寧ろ、音を減らすぐらいでいいです。

弾き分けなくてもいい場合もあります

メロディをきっちり再現したい場合は弾き分けた方が自然ですが、
「自分が楽しむため」や「伴奏として軽く弾く」場合は、どちらか一方(多くは大きい音符)だけを弾いても構いません。

音楽は自由なもの。
自分が心地よい響きを感じられる弾き方で大丈夫です。

1番と2番の歌詞の言葉の数が違う場合

次は、楽譜として、音がちゃんとある場合の楽譜では、1番目と2番目の言葉の数が違う場合は、

  • 1回目の時は大きい玉の方
  • 2回目の時は小さい玉の方

という具合に読み替えます。

2019.3.3-3

元の楽譜

 

上の楽譜から、それぞれの歌詞を取り出すと、

1番の歌詞は大きい玉

2019.3.3

 

2番目は小さい玉

2019.3.3-2

を弾きます。

コードで伴奏したり、楽譜の伴奏部分だけを演奏する場合は、1番2番と弾き分けなくてもいいですが、メロディを演奏する場合は、この弾き分けがあったほうがいいですね。

弾き分けなくてもいい場合もあります

メロディをきっちり再現したい場合は弾き分けた方が自然ですが、
「自分が楽しむため」や「伴奏として軽く弾く」場合は、どちらか一方(多くは大きい音符)だけを弾いても構いません。

音楽は自由なもの。
自分が心地よい響きを感じられる弾き方で大丈夫です。

さくらさん
さくらさん

そうなんですね〜

その時に鳴る、音の響きだけで、歌は歌えるからですね。

ねこ太郎
ねこ太郎

にゃるほど〜。

まとめ

歌詞付きの楽譜の場合は、1番は、大きな玉の音符で書いてあって、2番は、小さい玉の音符で書いてあります。
なので、ちゃんと弾きたい場合は、弾き分けてくださいね。

ただし、歌詞を歌ったりしない場合は、どちらかを、2回繰り返すだけでも、OK!。
楽しむ事が一番大切ですからね。
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