音符にドレミが書いてある楽譜を使う時の注意点。お勧めしたい方はこんな人。

音符にドレミが書いてある楽譜を使う時の注意点。お勧めしたい方はこんな人。 練習方法

こんにちは。いのうえちづよです。

みゆきさん
みゆきさん

わたし、譜読みが苦手なので、元々の楽譜にドレミが書き込んである楽譜を買うようにしています。しょっちゅう見ていると、ドレミが覚えられるような気がしているのですが、実際は、書いていないとますます読めなくなってきたような気がするんです。何か良い方法はありませんか?

今日はこういう生徒さんからのご質問に答えます。

音符にドレミが書いてある楽譜を使う時の注意点。お勧めしたい方はこんな人。

 

最近は、楽譜に音符や細かい指示がメモ書きで書かれている出版物もよく見るようになりました。

初心者対策や、独学でピアノを練習されている方へは、親切な方法だと思います。

 

教室レッスンでは、ドレミは書かないほうがいいよ、とお伝えしています。

その事に関する記事はこちらです↓

 

ドレミ・・が書いてあると

  • ・ドレミ・・の書かれた場所だけ見る
  • ・音を直接見ない
  • ・音を見ないから音の長さがわからない

といった事が起こってくる可能性があるからです。

ドレミが書いてある楽譜をおすすめしたい方はこんな方

【最初からドレミが書いてあると楽】という方もいらっしゃいますね。

自分でドレミを書かなくていいから、簡単というのもわかります。

私も、全否定ではありません。
ドレミが書いてある楽譜をおすすめしたい方はこんな方です。

それは、

★1曲だけに挑戦したい方です。

【ピアノで弾きたいのは、Ⅰ曲だけ】、という方は、むしろ、ドレミが書いてある楽譜をおすすめします。

ドレミが書いてある楽譜を使って、音符読みの苦労から離れて、少しでも楽にピアノが弾けたらいいと思います。

ドレミが書いてある楽譜をおすすめできない方はこんな方

ドレミが書いてある楽譜をおすすめできない方は・・・・

今から、いろいろな曲に挑戦したい方

  • ピアノを習って、今からいろんな曲に挑戦していきたい。
  • たくさんの曲を弾けるようになりたい

という方には、お勧めしません。

なぜなら、新しい曲に挑戦する度に、ドレミ・・を書かないといけなくなるし、譜読みの苦労も一向に減らないからです。

以下で、説明していきますね。

音符の玉を見るとわかる事

理由をお話ししますね。

まずは、楽譜をご一緒に見てみましょう。

音符について

音符は、玉があって、棒がついています。

玉の部分は、白だけのものも、黒いものもあります。↓

二分音符

二分音符

 

棒の部分は、線が一本のもの。
棒の先端から旗がついているもの。↓

八分音符

八分音符

 

玉の近くに、付点の●があるもの。↓

付点四分音符

付点四分音符

 

玉は1つでも、これだけの情報を発しています。

 

次に玉の書いてある5線上の位置
例えば、ミの音。

ここに書いてあったら、↓

ミの位置

1点ホ

 

鍵盤ではここ。 下図↓

一点ホの位置

一点ホの位置

 

ここに書いてあったら、下図↓

ミの位置

ミの位置

鍵盤ではここ 下図↓

二点ホの位置

二点ホの位置

ここだったら 下図↓

ミの位置

ミの位置

鍵盤ではここ 下図↓

ホの位置

ホの位置

 

全て、ミの音です。

楽譜に書いてある事は、まだたくさんありますが、この事は、音符の玉を直接見ないとわかりません。

ドレミが書かれている楽譜で勘違いする事

次に、ドレミが書いてある楽譜を見てみます。

ドレミ・・・が書かれているので、譜読みはしなくてもいいですね。

 

はなちゃん
はなちゃん

ラクじゃーん。

やよいさん
やよいさん
助かります。

下の図の矢印がついた部分を見てください。⬇️

矢印付きのドレミが付いた楽譜

矢印付きのドレミが付いた楽譜

 

この部分の音は、レの音です。
レは、五線紙のさらに下の方に書いてあります。

実際の音符の玉は、五線紙の上の方に書いてありますね。

やよいさん
やよいさん

両方見るのは、目がチラチラしますね。読み間違いそうです。

そうなんです。

このドレミ・・を読んで、演奏する場合、音の高さの弾き間違いをされる方がとても多いです。

 

ドレミが書いてあると、ドレミを確認した後、音自体も見ないといけないので、実際はとっても二度手間になります。

簡単に書いてあるはずの楽譜が、実際はドレミを書く事で、ますます楽譜を読むのが手間がかかる事になってしまっています。

ねこ太郎
ねこ太郎

うむむ。そうかも

 

1回目は困難でもだんだんと楽譜が読めるようになっていくのが理想

【一世一代の演奏を目指して、その曲だけ練習したい、しかも早く取り組みたい】

という場合は、ドレミ付きの楽譜を使ってもいいと思います。

むしろ使ってください。

譜読みはできるようになりませんが、その方が、楽しめますね。

 

【すえなが〜く、ピアノとゆっくりのんびりお付き合いしたい】

こういう場合は、最初からドレミ無しで、頑張ってみてください。

楽譜を変えて譜読みをするたびに、だんだんと音符の玉がわかるようになっていきます。

すると、次の曲に挑戦する度に、音がわかっていくので、譜読みの速度が上がって、次のレベル、初見に挑戦できます。

 

譜読みがうまく進まない時は、どれみを書く代わりに試して欲しい方法があります。

それは、こちら↓

 

まとめ

全くの初心者の方が、1から楽譜を読むのは大変です。
私も最初がありましたから、本当によくわかるんです。
ですが、なんでも一緒ですよね。

1からものにするのは大変。

でも、1回目があって、2回目があります。

ドレミを書いてしまうと1回目があって、2回目があっても一緒です。
そして、苦労も、あいかわらず・・になってしまいます。

だんだんとできるようになって行くと楽譜を読むのも楽になっていくと思うので、次につなげたい方は、ドレミを書かずに、または、書いていない楽譜を選びましょう。

絶対に楽になりますから。