固定ド読み・移動ド読み
ぴぴオンラインピアノ教室、いのうえちづよです。
耳コピーする時に、聴こえてくるドレミと、書かれている楽譜の音が違ったりするんです。これって、まだまだ音感がついていないということなのかしら・・
さくらさん
今日はちょっと専門的な内容になるかもしれないけど、これがわかるときっとお役に立てるってことを書きます。
固定ド読み・移動ド読み
レッスンの時に、レッスンしていた曲の音階を弾いてみたら、
あら?この曲ヘ長調ですよね?ドレミファ・・・って聴こえます。
やよいさん
ヘ長調の音階は、へ=ファの音から始まるので、こういう音階になります↓
ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ
レッスンで、ヘ長調の曲の音階を弾いたら、ドレミファ…と聴こえます、と生徒さんが仰いました。
どちらも間違いでは有りません。
この生徒さんは、
- 音につけられたドレミがわかるようになってきたこと
- 和声感がついてきたこと
この2つのことでこのように聴こえたと考えられます。
音の読み方には、
- 固定ド読み
- 移動ド読み
というのがあります。
固定ド読み
固定ド読みとは、
1点ハの音は、どこの調で出てきても、必ずドと読む
という読み方です。
1点ハとは、この音↓
固定された音の読み方で行くと、
- ヘ長調の音階は、ファソラシドレミファ
- ニ長調の音階は、レミファソラシドレ
- イ長調の音階は、ラシドレミファソラ
となります。
その音の持つ固有の読み名は変わりません。
ドは、ド、ファはファとなります。
ソルフェージュの、歌う課題でも、この読み方ですね。
さくらさん
教室では、移動ド読みを扱っていないので、そうです。専門にお勉強する生徒さんだけになりますね〜。
Chizuyo
移動ド読み
移動ド読みは、
同じ音でも、調によって、読み名が変わってくる
です。
ハ長調では、ドだった音が、ヘ長調ではソになるんです。なので、全ての音階の読み名が、ドレミファソラシドとなります。
ヘ長調もト長調もイ長調も、音階は、ドレミファソラシドです。
普段の、音の読み方だと、固定ド読みの場合が多いと思います。
移動ド読みの場合は、調によって、音の読み方を変えないといけないというのが有るので、慣れないと読み替えが大変になりますね。
音大などに進もうと思っておられる方は、知識としても扱ったほうがいいと思うので、移動ド読みをします。
私も進学準備として、レッスン受けましたが、なかなかに手強い読み方だなと思いました。
もう、ずっとその読み名で、レッスン受けておられる方は、慣れておられると思うのですが、その時限りになってくるとスラスラと出てこないんですよね。いちいち脳内で変換する必要が有るからですね。
なので、教室では、扱っていません。普通にピアノを弾く場合には、あまり必要がない知識だと思います。
ただ、移調をされる方には、とても便利なことだと思っています。
移調に役立つ移動ド読み
移調には、移動ド読みが役に立つ場合があります。
上の画像を見て頂くとわかりますが、例えば、ヘ長調での音の位置が、ドレミ・・だった場合、ト長調で弾こうと思った時には、同じ位置に有るドレミを弾けば、直ぐに移調が出来る、という事があります。
以前このような記事も書いていますので、よろしかったらどうぞ↓
まとめ
今日は、固定ド・移動ドについてご説明しました。
和声感がついてくると、移動ドの聴こえになることがあります。
和音構成や音楽的には、役立つことなので、ご安心下さいね。