こんにちは。いのうえちづよです。

平行調ってなんですか?
今日は、平行調のお話をします。
平行調とは何か?
長調と短調で“同じ音”を使う仕組み
平行調とは、同じ音を持つ長音階と短音階の事です。
ハ長調とイ短調の例で見てみよう
ハ長調の音階は、下の図の通りです。↓

ハ長調の音階
楽譜で書くとこんな感じ⬇️
例えば、ハ長調の場合、ラにあたる音から同じ音を使って並び替えてみると・・・・⬇️

短調の出来方
ラの音から始まる音階ができました。⬇️
楽譜で書くとこうなります。下図⬇️

イ短調の音階
他の調でも平行調を見てみよう
ト長調とホ短調の場合
もう一度、試してみましょう。
今度は、ト長調を例に取ってみます。
先程のラに当たる音は、ミの音になりますから・・・⬇️

ト長調の音階
ミから始まるように音を並べ替えると、下の図のようになります。⬇️

ホ短調の音階
使われている音が一緒で、始まりが長調の音階の6番目の音から始まる音階が出来ました。
ト長調の音階には、ファの音にシャープがついています。これを忘れないようにしましょう。
“6番目の音”が鍵です
ト長調の音階を先ほど説明した通りに、6番目の音から始まる音階に並べ替えてできた短調は、必ず、ホ短調になります。
この場合、これ以外の音からなる短調は出来ません。

決まっているのね

この場合、長調、短調ともに全く同じ音で出来ているので、自然短音階(自然的短音階)といいます。

【自然】短音階という事は、他にも短音階ってあるの?

短調には3つの種類があります
短調音階には、種類が3つあります。
- 自然短音階
- 和声短音階
- 旋律的短音階
関連記事は、こちらからどうぞ↓
短音階は、3つの種類があるんです。
自然的短音階とは
「長調の音階と全く同じ音でできている」という決まり事があります
ハ長調の自然的短音階は以下の画像になりますが↓
和声的短音階とは
「音階の7番目の音を半音上げて作られている」という決まり事があります
和声的短音階の場合は、以下の画像になります。↓
旋律的短音階とは
「上がっていく時と下がっていく時の7番目の音が変わる」という決まり事があるんです

覚えるのかにゃ・・?
音大試験などを控えている人は、しっかりと覚える必要があると思いますが、それ以外の方は、理屈がわかっているだけで十分です。
知っておくと弾きやすくなるポイント
一般に、イ短調の演奏中は、和声的短音階を使って、7番目のソの音にはシャープがついて、半音上がって演奏されますから、それを、理解しておくと演奏がしやすいということになると思います。
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まとめ
一般に短音階は、7番目の音を半音上げて演奏する場合が多いので、それだけ、理解しておかれる事をお勧めします。
今日は、「同じ音でできている長調と短調は平行調」についてでした。