グランドピアノの蓋は、立派な役目があるんです。
ぴぴピアノ教室【大人初めてピアノ教室】いのうえちづよです。
ピアノの蓋ってほこり除けじゃないの?
さくらさん
今日は、この事について書いてみます。
グランドピアノの蓋は、立派な役目があるんです。
グランドピアノには、後ろの方に箱が付いていますよね。
変な言い方ですけど、ピアノの鍵盤の後ろに箱が付いていて、そこに装置が入っていて音が鳴っています。
構造的には、ピアノ線をハンマーが叩いて音を出しているって事ですね。
もちろん、アップライトピアノにもついていますよ。
アップライトピアノには、この箱型の部分が、立っているんですね~。
この箱の部分には、蓋が付いています。
グランドピアノにもアップライトピアノにもついてます。
この蓋、決してほこり除けではないんですね。
ある意味、そんな用途も備えているかもですが、それだけではない肝心な使い方があるんです。
蓋じゃないの?掃除をなかなかしない人のために、ほこりが入らない様に・・・
ネコ太郎
ちがうちがう。
Chizuyo
この蓋には、ちゃんと使い方があったんです!
アップライトピアノの蓋
アップライトピアノは、ピアノの上の方に狭いけど蓋がありますね。
この蓋は、時々開けて、湿気逃がしもしてくださいね。
たまに開けるとピアノには、嬉しい事です。
次に、少し開けて、布を挟んで練習してみてください。
今まで、ピアノの後ろの反響版で反響した音しか聴こえてこなかった音が、自分によく聴こえてくるようになります。
あ、そうかも・・・
さくらさん
こもっていた音が、自分の方に飛んでくるので、響きがすごく変わってきますよ。
また、蓋を全開にすると板間の場合は、天井に反響した音がいろいろな場所から聴こえてくるので、こじんまりとしていた音が、ステージで弾いているような感覚に!
なので、たまには、全開にしなくてもいいので、蓋を開けて弾いてみてくださいね。
グランドピアノの蓋
グランドピアノの場合も、響きにおいてはアップライトと一緒で、蓋を開けると音が大きくなるのと同時に、音が前の方に飛んでいくようになります。
ほら、グランドピアノの蓋って斜めになっているでしょ?
なるほど。
さくらさん
グランドピアノの場合の前は、客席の方です。
斜めに開けると客席の方へ飛んでいくんですね。
だから、リサイタルなどでは、蓋を全開にしているんです。
でも、蓋を全部取っているのを見た事があるよ。
さくらさん
そうそう、とてもいい所に気が付きましたね。
Chizuyo
実は、これって、演奏者とその会場の作りにもよるんですけど、
オーケストラと一緒の演奏の場合、オーケストラと音が混じった演奏の場合は、ピアノの音を際立たせたいですから、音が一番に客席に飛んでいくように、一般に蓋は、斜め全開になっていると思います。
実は、ピアノの演奏者が、ピアノ演奏をしながら同時に指揮をしたりする場合があるんですけど、その場合は、蓋は取ってあります。
だって、他の奏者から見にくいと困りますからね。
弾き降りだよね。のだめカンタービレで見た。
ネコ太郎
弾き振りの場合は、他の演奏者に見えやすいようにピアノの蓋をはずすというのが一般的です。
他にも、この蓋、しっかりと閉めて演奏の場合もあるんですよ。
グランドピアノは、普段しっかりと蓋を閉じてピアノを弾くと、反響板が下向きについているので、わりと音が響かなくなります。
ただし譜面台が、蓋の上に乗るので、少し高めになりますね。
今は、低くできる譜面台もあるので、企画を確認されてから購入されるといいと思います。
余談ですが、実は、レッスン中は、ピアノの先生って立っている方も多いです。
そうよね。
さくらさん
で、グランドピアノの場合、音が上に行くので、意外と譜面台で遮られて、演奏者と立っている先生との聴こえ方に差がある事が多いんです。
あ、そうなの?
さくらさん
そうなんですよ。気を付けては、いるんですけどね・・・。
Chizuyo
レッスン時の強弱については、意外とお習いの先生のおしゃる音量の弾き方が、おススメだったりしますね。
それと、大きなステージでの発表を控えておられる場合は、やっぱり前もって、大きなステージか、その会場でのリハーサルをしておくと気持ち的にも落ち着くのかなと思います。
今日のまとめ
ピアノの蓋は、ほこり除けではなくて響きを調節できるものなんですね。
なので、発表会前などは、昼間に蓋を開けて演奏してみてくださいね。
ステージ上の聴こえは音が大きくなったりするので、前もって聴こえについてやっておくと安心できるかもしれません。
今日は雑学でした。
今日もお読みくださって、ありがとうございました。