ぴぴ ピアノ教室、いのうえちづよです。
鍵盤を打鍵する時、考えて欲しい事の一つに【鍵盤をつかむ感じ】というのがあります。
でも、これ、握りしめる事を想像しちゃいますね。
UFOーキャッチャーって言うゲームご存知ですか?
あれって、掌自体で握りしめる感じではなくて、指先を操って物をつかみますね。
あんな感じで、指先の力の入れる方向を考えてみてくださいという事なんです。
この打鍵する方法について今日は書きます。
打鍵する時の鍵盤をつかむ感じについて解説します
打鍵する時というのは、鍵盤を下に押さえつけることでは有りません。
鍵盤は、太鼓を叩くように弾ませて叩く・・というのが基本だからです。

そういう弾き方をしたら、全部スタッカートになってしまわない?
これは、弾き方としてのイメージですが、具体的には、
力の向きを押さえつけるように打鍵するのではなく、指先の方へ向ける
というのがあります。
打鍵する時は、力の向きは指先の方
力が強い・弱いも関係するので、一概には言えないのですが、f(フォルテ)にしたい時、指では無くて、手自体を振り下ろす反動で大きく、強く弾こうとする方がいます。

打鍵の時の力の向き 悪い例
この方法だと、手が無理をするので、故障の原因になります。
そこで、ここでの注意点は、
★習い始めの指の力が弱い方。
優しく丁寧に1本1本の指で演奏してみましょう。
★ある程度弾けるようになっていて、将来は、早い曲、難曲にも挑戦したい方。
一概にf(=フォルテ)と言っても、意外と力加減がわからないので、つい手全体を使いがちですが、力を込める1点は指先です。全ての力を指先に集めるイメージで、演奏されてみてください。
教室の生徒さんの中には、この腕ごと力を入れる事で、長年、腕や肩の痛み、肩甲骨の痛みに苦しんでこられた方が多いです。
腕ごとずっと動かしていたら、きついですよね。
ラジオ体操で、腕回しって言う動きがあります。
あの動きのように、腕ごとずっと回していたら、また、腕ごとずっと上げていたら・・
もう重くて重くて・・・震えが来ますよね。
なので、力の入れ方が出来ない時は、力の向かう先を考えてみましょう。

力の向きは、指先へ
力の向かう先をイメージできたら、自然と指が、手が、正しい位置へ上がってきます。
演奏も必ず、楽になりますよ。
まとめ
私は、子どもの頃、力を入れるとか、クレッシェンドとかが、全くわかりませんでした。(;´・ω・)
どんな風に力を入れていいのか、皆目見当がつかなかったです。
今となっては、だからこそいろいろ考えるきっかけになったのかなと思って、かえって良かったなと思います。
表現の幅が広がるので、演奏の楽しみが広がりますよ。
思う様に演奏出来るようになるといいですよね。
今朝もお読みくださってありがとうございました。