曲のゆらぎを感じる演奏とは?1歩上の表現方法

練習方法

こんにちは。いのうえちづよです。

曲によっては、テンポがほんの少し速くなったり、ゆっくりになったりする「ゆらぎ」が自然と生まれることがあります。
今日は、この“曲のゆらぎ”についてやさしくお話していきます。

「曲のゆらぎ」とは?演奏に生まれる自然な動きのこと

音楽には「高揚感」や「気持ちの揺れ」があります。
その気持ちの変化に合わせて、テンポが自然に変化することがあります。

たとえば…

  • クレッシェンド(だんだん強く)

  • アッチェレランド(だんだん速く)

といった表示があるところでは、気持ちが前に進むように、
少しだけ速くなったほうが曲の雰囲気と合うことがあります。

また、音が 上行形に進む部分でも、自然と気持ちが高ぶり、
「ちょっと速く弾きたいな」という感情が生まれます。

こうした“音楽的な気持ちの動き”によるテンポの変化が、
曲のゆらぎ です。

「表現としてのゆらぎ」が生まれる場面

具体的にはこんなところ👇

  • クレッシェンドで盛り上がる部分

  • フレーズが上り調子になる場面

  • 濃淡をつけたいところ

  • 気持ちを前に運びたいフレーズ

ゆらぎは、演奏者が曲をよく理解し、
その場面に合った「表現」を自然にした結果として生まれます。

はなちゃん
はなちゃん

囚われる…ってこと?

いのうえちづよ
いのうえちづよ

うん、そのフレーズの気分に引っ張られる感じだね。

「弾けないから遅くなる」は“ゆらぎ”ではありません

ここで大事なポイントがあります。

ミスしやすいところだけ遅くなる
弾けるところだけ速くなる

これは、残念ながら“ゆらぎ”とは別物です。

これは、ただ単に
弾ける・弾けない箇所の速さの差
が出ているだけで、まだ表現として扱える段階ではありません。

一定の速さで弾けることが、ゆらぎ表現の前提条件

曲全体を、まずは 同じテンポで最後まで弾ける状態 を作りましょう。

この段階ではメトロノームがとても役立ちます。

はなちゃん
はなちゃん

わたし、メトロノームを使わないと弾けない…。

いのうえちづよ
いのうえちづよ

大丈夫。まずは“道具を使いながら慣れる”でOKだよ。

メトロノーム練習で気をつけたいポイント

足で拍をとらない

足は、指の動きより遅くなりがちで、
結果として速さが上げられなくなることがあります。

ねこ太郎
ねこ太郎

「意味ないじゃ〜ん」

 

手で拍子をとるほうが効果的

  • 片手で練習し、もう片方の手で拍子をとる

  • メトロノームに合わせて手拍子だけをしてみる

拍の流れが“自分の体の感覚”でつかめます。

メトロノームは毎回使わなくてOK。道具に使われないこと

メトロノームは常に使うものではなく、
目的に応じて使い分けるのがおすすめです。

目的例:

  • 速さの確認

  • テクニックの練習

  • 一定のテンポで弾く練習

そして、
表現段階に入ったら、メトロノームは外してOK。

ここで初めて、曲の“ゆらぎ”を自然に感じながら弾けるようになります。

はなちゃん
はなちゃん

じゃあ、外してもいいんだね。

いのうえちづよ
いのうえちづよ

うん、表現するときはむしろ外した方がいいよ。

聴き手が心地よい“ゆらぎ”をめざして

ゆらぎは“極端に”やるものではなく、
聴いている人が心地よく感じる範囲で使うのがポイント。

  • ちょっと高揚した気持ち

  • 歌うような流れ

  • フレーズの呼吸

これらを大切に弾くことで、
あなたの演奏に自然で美しいゆれが生まれます。

まとめ|1歩上の表現は“自然なゆらぎ”から

  • ゆらぎ=気持ちの動きによる自然なテンポの変化

  • 弾けない箇所との速さの差とは別物

  • 一定テンポができて初めて表現できる

  • メトロノームは目的に合わせて活用

  • 表現段階ではメトロノームを外して、音楽の流れを感じる

ぜひ、曲が持つ高揚感と自然なゆらぎを味わいながら、
あなたらしい“伝わる演奏”を楽しんでくださいね。

今日も読んでくださり、ありがとうございました。