ハ長調の和音をト長調に移調する方法
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ぴぴオンラインピアノ教室【大人初心者ピアノ教室】講師 /中学校の音楽の先生→ピアノ講師/ピアノ指導歴20年/姶良市にて常時60人近くの生徒さんとレッスン/令和2年より鹿児島市でオンラインレッスンを展開/趣味は手作り教材作り/主にコード奏の事と演奏のコツ、教室経営に役立つ事を書いています。
ぴぴピアノ教室【大人初心者ピアノ教室】いのうえちづよです。
ハ長調のメロディをト長調に移調する時って、それにつけられた和音は、どうなるの?
さくらさん
今回は、そのハ長調の曲に付けられた和音の伴奏をト長調で演奏した場合、どのように変わるか書いてみますね。
ハ長調の和音をト長調に移調する方法
移調するとは、
有る調で作られた曲を、他の調に移すことです。
例えば、ハ長調で作られた【ちゅーりっぷ】をト長調にすることですね。
ハ長調のメロディをト長調に移す時は、そのメロディにつけられた和音も、新しい調へ移します。
ハ長調は、調号無しの調で、シャープやフラットは付きません。
これを、ト長調に移調するには、ファの音にシャープが付来ます。

ト長調の音階
・注意する点
ト長調は、ソ=トから始まる音階です。
音階というのは、その曲を作っている音の集まりです。
ト長調は高さに関係なく、全てのファの音に♯が付きますから、和音の場合も、必ずつきます。
・方法
- 元になる調を確認して、調号を確認
- 移調したい調を確認して、調号を確認します
- 対になる和音を探す
順番に説明します。
元になる調を確認して、調号を確認
まずは、移調したい曲の調を確認して、付いている調号を確認します。
ハ長調の場合、調号はありませんので、調号無しとなります。
移調したい調を確認して、調号を確認します
次の作業は、移調先の調を確認して、調号を確認します。
移したい調は、ト長調ですから、まずは音階

ト長調の音階
そして、
調号は、ファの音にシャープ1個
と、確認します。
対になる和音を探す
この表を見てください。↓

ハ長調とト長調の和音
ハ長調で弾かれている和音を、ト長調に移調した時の対の和音が書いてあります。
ハ長調の曲で、ド・ミ・ソ(Cコード)という和音が使われているところでは、
ト長調の場合は、ソ・シ・レ(Gコード)という和音を弾きます。
ハ長調がF(ファ・ラ・ド)だった場合、ト長調では、C(ド・ミ・ソ)、
ハ長調がG(ソ・シ・レ)だった場合は、ト長調では、D(レ・ファ♯・ラ)です。
なぜこうなるかと言うと、もともと、和音は、音階のそれぞれの音の上に、音を重ねて作られています。
なので、ハ長調では、1番目の音の上に作られた和音は、ド・ミ・ソですから、これに対する和音は、
ト長調の音階の、やはり、1番目の音のソの上に作られた和音となるからです。
音は、ソ・シ・レとなります。

和音が確認できたら、移調します。
メロディも移す場合は、
先程の和音の表のように、対になる音へ移動させますね。

ハ長調より音が5つ上の調、ト長調に移調する時は、それにつけられている和音も、5つ上の音、ソ・シ・レに移調する
まとめ
童謡などの場合は、歌う子どもたちに合わせて、曲の調を上げ下げすることがあります。
使われている調が、割と決まっていて、動かす音が、少ないので、取り組みやすいと言えます。
最初は少し難しいですが、鍵盤の上で、数えながら動かしてみてくださいね。
今日もお読みくださってありがとうございました。