こんにちは、いのうえちづよです。
初心者の方が、譜読みをしてピアノを弾く場合に、選んで欲しい楽譜の書き方というのがあります。
楽譜の書き方でも弾きやすく感じるという場合があるんです。
初心者にとって大切な「楽譜の書き方」
同じ曲でも、出版社で見え方が違う?
出版社によって、同じ曲だけど書き方が違うという場合があります。
この事が弾きやすさにつながったりします。
書き方ひとつで、演奏する手が変わることも
楽譜によっては、演奏する手が右手から左手に変わることがあるんです。
演奏する手が変わる楽譜の例
【悲愴】の例に見る右手・左手の違い
まずは、こちら↓
Beethoven作曲ハ短調作品13【悲愴】の春秋社版という出版社の楽譜です。
これは、私が学生の頃に使っていたものです。
赤で囲った丸の中に、メインのメロディと伴奏の部分が一緒に書いてあります。
次は、別の出版社の楽譜を見てみます。
楽譜の書き方が、手の負担に与える影響
まずは、上の楽譜では右手でこの部分を一緒に演奏します。
下の楽譜では、左手の部分に、16分音符が移っています。
右手で、4分音符のメロディの演奏をして、左手で4分音符と16分音符の演奏をします。
こういう場合は、右手での演奏が少し楽ですね。
左手の苦手意識が強い方にとっては、右手で演奏するような書き方の楽譜がお勧めできます。
譜読みのしやすさにも差が出る
次は、楽譜によって、譜読みのし易さに差がでる場合です。
ト音記号か?ヘ音記号か?読み替えの手間をチェック
まずは、先ほどの春秋社版の楽譜です。この部分は、右手で弾きますが、ヘ音記号が書いてあるので、そのヘ音記号の鍵盤の位置で演奏します。↓
次は、別の出版社の楽譜を見てみます。
同じ曲なので同じ音です。が、ヘ音記号は使わずにそのまま書いてあるので、音がヘ音記号の所に降りて書かれています。↓
読みやすさ=“続けやすさ”にもつながる
こういう楽譜の場合、ト音記号→ヘ音記号への読み替えがいらないので、こちらの方が楽な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
譜読みがし易い方が、長く続け易いですよね。
どんな楽譜を選ぶといい?
自分の目・手・感覚に合ったものを
上にあげたように、楽譜の書き方が、いろいろな場合もあります。
曲がわかっていて、楽譜を選ぶ場合には、ト音記号の方にたくさん音符が書かれている方が、弾きやすかったりしますから、楽譜を選ぶ場合のご参考になさってください。
教室では、必要に応じて編曲もサポートします
教室レッスンでは、市販の楽譜を選ぶ場合は、その方にあったものを厳選していますが、もし、それでも、合わなかった場合は、編曲する場合もあります。
まずは、練習し易いという事が、わかる事、できる事になって、楽しいに、繋がると思っています。
「弾きやすい楽譜の選び方」や「譜読みの工夫」など、ピアノ初心者さんに役立つヒントをメルマガでもお届けしています。練習に迷ったときの参考にもぜひ。