こんにちは、いのうえちづよです。

「弾けないところはゆっくり弾くのがいいって聞きますけど、実はゆっくり弾くのが苦手なんです。
むしろ早く弾いていたら、そのうち上手になるんじゃないかなって……」
今日は、そんな悩みにお答えしますね。
「ゆっくり弾くのが逆にむずかしい…」という悩み
はじめての曲に取り組むとき、
大切なのは焦らないこと、そしてゆっくり弾くことです。
でも、「この曲、知ってる!」「メロディは頭に入ってる!」
そんなときほど、つい最初から速く弾いてしまいがちなんですよね。
でも、なぜ最初から速く弾くとうまくいかないの?
その理由はシンプルです。
- 音をしっかり読めていない
- 指遣いがあいまい
- リズムを感覚だけで覚えてしまっている
このまま進んでしまうと、間違ったままの演奏がクセになってしまうんです。
あとから直すのは、実はすごく大変…。
ゆっくり弾けない人におすすめ「鼻歌トレーニング」
「ゆっくり弾こうと思っても、どうしても早くなってしまう…」
そんなときは、歌ってから弾く練習がおすすめです。
やり方は簡単:
- 普通の速さで、ららら〜とメロディを口ずさんでみる
- それより少しゆっくりにして、もう一度歌ってみる
- さらにゆっくりな速さで歌ってみる
これで頭の中のスピードが整っていくので、指もゆっくり動かしやすくなりますよ。
実は、ゆっくり弾く方が難しい理由
「ゆっくりって簡単そう」と思いがちですが、実はとても集中力が必要です。
ゆっくり弾くと、音のひとつひとつが長く感じられるようになります。
たとえるなら、ゴムをびよ〜んと伸ばしたような感覚です。

びよ〜ん
- 指の動きはスローモーション気味
- でも鍵盤を押す“打鍵”の瞬間は、キレよく素早く
このバランスを取るのが、意外とむずかしいんです。
「早く弾く」ことにも落とし穴がある
もちろん、速く弾くことが悪いわけではありません。
でも、こんなことが起こりやすくなります:
- 音の間違いに気づかない
- 指遣いが乱れて覚えてしまう
- リズムが自己流になってしまう
こうなると、あとで直すのがとても大変なんです。
だからこそ、最初の練習は「ゆっくりていねいに」
ゆっくり弾く練習は、最初の譜読みを丁寧に進めるための一番の近道です。
- 指の動き
- 音の高さ
- リズムの長さ
これらをしっかり感じながら練習できるのが、「ゆっくり練習」のよさなんですよ。
まとめ|譜読みの最初は、焦らずゆっくりで大丈夫
ピアノって、つい速く弾けることに目がいきがちですが
本当に大切なのは、「正確に」「音楽的に」弾けること。
そのためには、ゆっくりていねいな譜読み練習がとっても大事です。
ゆっくり弾くことがむずかしくても、あきらめずに少しずつ。
焦らず、今日できるところからはじめてみてくださいね。
「焦らずゆっくり進むコツ」も、メルマガで時々ご紹介しています。