「本番がうまくいかない…」と感じている方へ
〜止まらずに最後まで弾けたら、それで大成功!〜
こんにちは。いのうえちづよです。
本番というと、コンクールや発表会を思い浮かべる方が多いと思いますが、人によっては「レッスン」も立派な本番ですよね。
お家ではスラスラ弾けるのに、レッスンだとどうしても間違ってしまう…。
そんな経験、ありませんか?
実は私自身も、子どもの頃はレッスンがとっても緊張する場でした。
表情があまり変わらない先生だったので、反応が気になってしかたがなくて(笑)
間違えたくない、ちゃんと弾きたい…と気持ちばかり焦っていたのを覚えています。
今回は「発表会など評価のない本番」で大切にしてほしいことをお伝えします。
完璧じゃなくていい。ピアノ本番で大切にしてほしいこと
本番でのいちばんのコツ、それは――
【止まらない・弾きなおさない】こと!
なぜかというと、演奏中に何度も同じところを弾き直したり、途中で止まってしまったりすると、聴いている人にも「ここ、間違えたのかな?」と伝わってしまうからなんです。
もし、自分が聴いている立場だとして、演奏者が…
- 同じところを何度も繰り返している
- 弾きなおしている
- 最初からやり直している
となると、自然と「あら、うまくいってないのね」と感じますよね。
でも、逆に止まらずに最後まで弾けば、
多少のミスがあっても、意外と誰も気づきません!
実はこれ、聴いている人が知らない曲だったらなおさらです。
「そういうものなんだな」と思って、普通に聴いてくださいます。
だから本番では、「ミスしない」よりも、「止まらない」が何より大事なんです。
■通し練習で“止まらない練習”を
本番に向けた練習でぜひ取り入れていただきたいのが、「通し練習」です。
これは、最初から最後まで止まらずに演奏する練習のこと。
普段は、間違えたところをくり返し練習する「部分練習」が大切ですが、
本番が近づいてきたら、通し練習を意識的に増やしていくことがポイントです。
▶ 部分練習についてはこちらの記事に書いています
■普段のクセをリセットする
いつも、間違えたらすぐに止まって、弾きなおす…。
それ自体は悪いことではありません。むしろ、練習段階では大切なことです。
でも、本番が近づいたら、その「クセ」は一度リセット!
「もし間違えても、止まらずに弾き続ける」という新しいクセをつけていきましょう。
これはちょっと勇気がいるかもしれませんが、
本番では「走り抜ける力」こそが、安心と自信につながります。
■まとめ:ミスよりも“伝える”ことを大事にしよう
音楽は、本来止まるものではありません。
表現したい気持ちを、流れに乗せて届けるものです。
だから本番では、
- 止まらない
- 弾きなおさない
- 最後まで弾ききる
この3つを目指して、普段の練習から少しずつ意識してみてください。
あなたの音楽が、聴いている人の心に届きますように。
今日もお読みくださって、ありがとうございました。