本番前はハンカチでひと拭きするのが学生時代の流行りでした。

音楽小ばなし

ぴぴピアノ教室  いのうえちづよです。

学生時代って、色々とハプニングや素人っぽいエピソードがいっぱいあって、思い出すだけでも苦笑・爆笑してしまいます。

今日はその中から、音大生といえどもまだ学生ですから、特に専攻科に進まれている先輩方に比べたらハプニングの数も数えきれないほどですので、今日はその中からちょっとしたお話を書いてみようと思います。

これが皆様のお役に立つかというとちょっと疑問。
でも、たまには息抜きになるかも・・・と思って、今日は本番前にしていた事をお伝えしてみます。

本番前はハンカチでひと拭きするのが学生時代の流行りでした。

学内発表会やコンクールなどの緊張する場で弾く時には、ハンカチを握りしめてステージに上がって、挨拶して椅子に座ってからハンカチで鍵盤をひと拭きというのが、あの頃流行っていたんです。

もちろん、さっと撫でるだけですよ。マナー的には音を鳴らしてはいけません。
なんでか、白いハンカチが多いでしたね。同期の先生方、覚えてらっしゃいます?

なぜか、これがあのころの流行りだったんですよ。
でも、かえってハンカチの置き場所で微妙に邪魔になったりして…

鍵盤の端に置くと落ちちゃったり、反響板の中に置く人もいましたが。

以前は、プロの方でも見ました。

今はどうなんでしょ。あまり気付きませんね。
いらっしゃらないのかな?

因みに男の方は、ズボンのポケットにしまっている方を見た事があります。

その人なりの儀式って感じでしたね。

そうする事で、本番目の緊張を癒そうという魂胆があったと思います。

何かの雑誌で、ピアニストの仲道郁代さんは、ちょっと違って、いろいろ試された結果、あいさつ後にいきなり弾き出す今の方法が自分に一番合っていると思うとおっしゃっていました。

 

もちろん、決めない方がいいという方もいますよね。

それこそ、いろいろあっていいと思っています。
本番前、緊張を逃すために何か、決めている事があります?

 

小話しにお付き合いくださってありがとうございました。