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【移動ド読み】を使って、コードを移調する方法

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ぴぴオンラインピアノ教室【大人初心者ピアノ教室】講師 /中学校の音楽の先生→ピアノ講師/ピアノ指導歴20年/姶良市にて常時60人近くの生徒さんとレッスン/令和2年より鹿児島市でオンラインレッスンを展開/趣味は手作り教材作り/主にコード奏の事と演奏のコツ、教室経営に役立つ事を書いています。
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ぴぴピアノ教室【大人初めてピアノ教室】いのうえちづよです。

教育実習で、園の先生が、子供たちの声に合わせて、音を変えてピアノを弾いていました。あれって、移調したのだと思いますが、和音も移調ってできますか?

学生さん

今日は、【移動ド読み】というものを使ってハ長調で作られたコードを他の調へ移調します。

【移動ド読み】を使って、コードを他の調へ移調する方法

音楽には、調というものがあります。

ハ長調やニ長調、ト長調やヘ長調。

そのいろいろな調で作られた曲を、例えばト長調で作られていた場合、その曲を他の調に動かして弾く事が出来ます。これを移調といいます。

この移調をする時、【移動ド読み】というものを使う方法があります。

まず、この移動ド読みとはどんなものかご説明しますね。

移動ド読み

この移動ド読みは、少し難しいので、教室レッスンでは扱っていませんが、ただ、移動ド読みがわかると、調が変わった時に意味が分かりやすいです。

まずは、ハ長調の音階を例に取ります。

ハ長調の音階では、最初の音が、コレ↓

ドの音 2019.9.23

で、と読みます。

順番に、そのまま読むと

固定ド読み ハ長調 2019.9.23

となります。

このハ長調で作られた曲は、

この音が出てきたら、くどいですが、(^^;)

ドの音 2019.9.23

 

絶対と読みます。

ド!

ネコ太郎

 

ところが移動ド読みの場合、この音が、へ長調の音階に出てきたら、
この音は、↓

ドの音 2019.9.23

と読むんです。

え〜、わかんない。

はなちゃん

これは、理屈じゃないから、覚えるしか無いかも・・。

Chizuyo

ヘ長調 音階移動ド読み 2019.9.23

このように調によって、名前が変わっていく読み方を、移動ド読みと言うんですね。

必ず、ドから始まって、5番目の音は、ソとなります。

固定ド読み

固定ド読みの場合は、この反対で、この音がどこの音階に出てきても、この音は、↓

ドの音 2019.9.23

ドと固定された音になるんですね。

だから、ヘ長調に出てきてもドとよみます。

 

以前、出てきたカノンコードですが、あのコード=和音は、ハ長調の場合の和音を使っていました。

ですが、曲によっては、いろんな調で曲が出来ていますよね。

そこで、今回は、曲ではなく、ハ長調で出来たコードを、いろんな調で移調する場合について、お伝えしますね。

ハ長調をニ長調へ

カノンコードの順番はこうです。

C・G・Am・Em・F・C・F・G

 

カノンコードの和音 両手 NO2

弾きやすいように音の順番だけ変えてありますが、並びは、カノンコード通りです。

ハ長調のカノンコードを並べるとこうなります↓

和音の形は、お団子が綺麗に並んだような形、基本形と呼ばれる和音の形です。

このカノンコードは、赤い数字で書かれた番号順に演奏すると、カノンコードが演奏されます。

さて、次は、このコードをニ長調のコードへ移調します。

作り方は、書かれた数字の通りに、その場所の和音を弾いていきます。

ハ長調では、

C・G・Am・Em・F・C・F・G

だったコード進行が、ニ長調では、

D・A・Bm・F♯m・G・D・G・A

となるんです。

コードが、1つ上に移動しているのかな?

はなちゃん

そうそう、そうだよ。

Chizuyo

ハ長調の調は、ハ=の音から始まっています。

ニ長調では、ニ=レの音から始まっています。

音が一つ上がっていますよね。

という事は、全ての和音の音が、1個だけ上がっているということになります。

下の図の上の和音がハ長調で出来た和音↓
下の和音がニ長調でできた和音です。

カノンコードの進行

なので、和音を演奏する場合も1つ上の和音で演奏出来るんですね。

調号も忘れずにつけてください。
ニ長調では、ファの音とドの音に♯が付きます。

和音を弾く場合も、必ず♯(シャープ)を付けてくださいね。

 

まとめ

今日、例として使ったのは、カノンコードと呼ばれるものです。

ハ長調で作られたコードでした。
そのコードを【移動ド読み】を使って、ニ長調に移調した場合を考えてみました。

移動ド読みは、普段の音楽活動ではあまり使いませんが、移調する時は、便利なものです。
少し理屈を覚えておかれると良いと思います。

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