【移動ド読み】を使って、コードを移調する方法
Warning: Undefined variable $kanren in /home/chizyon6392/tounpipi24.com/public_html/wp-content/themes/elephant3/library/shortcodes.php on line 578
ぴぴピアノ教室【大人初めてピアノ教室】いのうえちづよです。
教育実習で、園の先生が、子供たちの声に合わせて、音を変えてピアノを弾いていました。あれって、移調したのだと思いますが、和音も移調ってできますか?
学生さん
今日は、【移動ド読み】というものを使ってハ長調で作られたコードを他の調へ移調します。
【移動ド読み】を使って、コードを他の調へ移調する方法
音楽には、調というものがあります。
ハ長調やニ長調、ト長調やヘ長調。
そのいろいろな調で作られた曲を、例えばト長調で作られていた場合、その曲を他の調に動かして弾く事が出来ます。これを移調といいます。
この移調をする時、【移動ド読み】というものを使う方法があります。
まず、この移動ド読みとはどんなものかご説明しますね。
移動ド読み
この移動ド読みは、少し難しいので、教室レッスンでは扱っていませんが、ただ、移動ド読みがわかると、調が変わった時に意味が分かりやすいです。
まずは、ハ長調の音階を例に取ります。
ハ長調の音階では、最初の音が、コレ↓
で、ドと読みます。
順番に、そのまま読むと
となります。
このハ長調で作られた曲は、
この音が出てきたら、くどいですが、(^^;)
絶対にドと読みます。
ド!
ネコ太郎
ところが移動ド読みの場合、この音が、へ長調の音階に出てきたら、
この音は、↓
ソと読むんです。
え〜、わかんない。
はなちゃん
これは、理屈じゃないから、覚えるしか無いかも・・。
Chizuyo
このように調によって、名前が変わっていく読み方を、移動ド読みと言うんですね。
必ず、ドから始まって、5番目の音は、ソとなります。
固定ド読み
固定ド読みの場合は、この反対で、この音がどこの音階に出てきても、この音は、↓
ドと固定された音になるんですね。
だから、ヘ長調に出てきてもドとよみます。
以前、出てきたカノンコードですが、あのコード=和音は、ハ長調の場合の和音を使っていました。
ですが、曲によっては、いろんな調で曲が出来ていますよね。
そこで、今回は、曲ではなく、ハ長調で出来たコードを、いろんな調で移調する場合について、お伝えしますね。
ハ長調をニ長調へ
カノンコードの順番はこうです。
C・G・Am・Em・F・C・F・G
弾きやすいように音の順番だけ変えてありますが、並びは、カノンコード通りです。
ハ長調のカノンコードを並べるとこうなります↓
和音の形は、お団子が綺麗に並んだような形、基本形と呼ばれる和音の形です。
このカノンコードは、赤い数字で書かれた番号順に演奏すると、カノンコードが演奏されます。
さて、次は、このコードをニ長調のコードへ移調します。
作り方は、書かれた数字の通りに、その場所の和音を弾いていきます。
ハ長調では、
C・G・Am・Em・F・C・F・G
だったコード進行が、ニ長調では、
D・A・Bm・F♯m・G・D・G・A
となるんです。
コードが、1つ上に移動しているのかな?
はなちゃん
そうそう、そうだよ。
Chizuyo
ハ長調の調は、ハ=ドの音から始まっています。
ニ長調では、ニ=レの音から始まっています。
音が一つ上がっていますよね。
という事は、全ての和音の音が、1個だけ上がっているということになります。
下の図の上の和音がハ長調で出来た和音↓
下の和音がニ長調でできた和音です。
なので、和音を演奏する場合も1つ上の和音で演奏出来るんですね。
調号も忘れずにつけてください。
ニ長調では、ファの音とドの音に♯が付きます。
和音を弾く場合も、必ず♯(シャープ)を付けてくださいね。
まとめ
今日、例として使ったのは、カノンコードと呼ばれるものです。
ハ長調で作られたコードでした。
そのコードを【移動ド読み】を使って、ニ長調に移調した場合を考えてみました。
移動ド読みは、普段の音楽活動ではあまり使いませんが、移調する時は、便利なものです。
少し理屈を覚えておかれると良いと思います。