こんにちは、いのうえちづよです。

楽器では、たくさんドの音の場所がありますよね。だからどこから弾き始めたらいいのかわからなくなるんです。私、よく間違ってしまうんです。
今日はこのご質問から、音楽が作られている音の高さを考えてみますね
曲ごとに「音の高さ」は決まっている
音には、その曲が作られた音の高さがあります。
例えば、皆さんご存知のエリーゼのためには、矢印から矢印までの音を使って出来ています。
なので、始まりの音の場所が変わってくると、鍵盤からはみ出ちゃって、曲の演奏ができませんよね。曲の始まりをしっかりと確認するという事はとても大切です。
いつも同じドから始めていませんか?
曲によって始まる音って違いますよね。なのにいつも「ド」の音から始めようとしていませんか?

曲の始まりを確認しても間違っちゃうんですよね〜。

そういう場合は、鍵盤の端から端までをしっかりと見て、落ち着いて弾き始めましょう。
1オクターブずらして弾くとどうなる?

ちょっとした実験です。
今弾いている曲を、いつもの場所ではなくて、右手は「1オクターブ右」の場所に移動して、或いは、左手は「1オクターブ左」に移動して弾いてみてください。
あまりに高すぎると、低音部の音が響かず、また、低いと高音部の音が響きませんね。
かなり曲の感じが変わってくると思います。
このように、その曲にあった曲の高さで弾くというのはとても大切なことです。
ピアノ1台でオーケストラになる理由
ピアノって、高い音から低い音まで基本88個の音でできています。
この1点ハから、左側の部分で曲の演奏をすると、低い低音部の響きを持っているので、オーケストラで言うと、コントラバスやトロンボーンや低い音色を持つ楽器のみの演奏曲に聴こえます。
反対に右側で弾くと、曲全体が、高い音色を持つ楽器のみの演奏に聴こえますね。
丁度、高音部も低音部も演奏出来る場所で弾くと演奏に幅が出て来ます。
ピアノって、1台でオーケストラの役割をすると言われるのですが、納得がいきますよね。
正しい位置で弾くには、こんな準備を
鍵盤88鍵で、1点ハ(真ん中のド)を確認しよう
鍵盤では、『一点ハ』がいわゆる真ん中のドです。88鍵の鍵盤では、真ん中に座った時、少し左寄り、或いは、おへその真ん中あたりにある音の事です。
もし、鍵盤の数が少ない場合は、レッスンで使用している楽器の鍵盤の場所がわからない場合があります。お使いの鍵盤の1点ハの位置に印をつけておくといいと思います。
椅子に座ったら、まず落ち着いて鍵盤を確認!
レッスンでいきなり弾き始める方って、いらっしゃいます。
そういう方に限って、毎回と言っていいほど、弾き始める場所が違うのです。
弾き始める前には、落ち着いて鍵盤の場所を確認して、ゆっくり弾きはじめて下さいね。

高さなんてどこでもいいじゃないの。音が合っていれば

まとめ|「弾く場所」は、演奏の印象を左右する!
曲によって音の高さが決まっているので、高すぎたり低すぎたりすると演奏の印象も変わってきちゃいますよね。
なので、その曲の高さを確認するのはとても大切な事ですよ〜。
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