ト音記号の場所の音は、左手で弾く場合もある
ぴぴピアノ教室、いのうえちづよです。
私手が小さいので、届かない和音があるんです。どうやって弾いたら良いですか?
やよいさん
今日はその事について書いてみますね。
ト音記号の場所の音は、左手で弾く場合もある
ト音記号の場所の音は、右で弾くとは限らないんです。
どういう事かと言うと、曲を作った人は、万人の手の大きさに合わせて曲を作るわけでは有りません。
まして、10度の音が届いた方も居たとか。
10度というと、例えばドの音から、ミの音までですよね。
そういう作曲家が作った曲は、音の幅が広い曲が多いです。
そういう曲を演奏するには、方法があります。
楽譜に記号で弾き方が書かれている場合
基本的にト音記号の部分は右手で弾いて、ヘ音記号の部分は左手で弾きます。
これが、一般での決まりです。
ですが、楽譜によっては、
- 右手の部分でも左手で弾いてもいいよ
- 左手の部分でも右手で弾いてもいいよ
と書いてある場合があります。
こんな場合です。こんな場合は、この印が付いている部分は、それぞれの部分で弾いてもいい部分です。
楽譜にカッコの記号が書いてあるのがおわかりでしょうか。
黄色い矢印の部分ですね。
楽譜によっては、親切にこういう記号が書いてあるものがあります。
上の楽譜の記号は、上に向かって棒が伸びています。
こういう書き方の場合は、この部分から後の楽譜の部分は、右手で弾いてもいいですよ、という意味になります。
その前には、下に棒が伸びている記号が書いてありますから、その部分は、左手で弾いてもいいですよ、という部分です。
この楽譜は、バッハの曲で、3声といって、曲が声部によって別れているので、真ん中の声部を両手で分担して弾く事になるんですね。
他にこんな部分もあります。
これは、クラシックの楽譜ではありませんが、
この、言葉で書いてある部分です。
r.h.と書いてある部分は、right handです。
右手でという意味です。
ヘ音記号のところに書いてあるのですが、右手で弾いてもいいですよ、という表記になります。
l.h.の場合は・・・もうお分かりですよね。
left hand 左手で、ですね~。
楽譜に弾き方が書かれていない場合
楽譜に書いていない場合でも、右手と左手を使って演奏しても大丈夫な場合があります。
それは、手が小さかったりして、和音が届かない場合ですね。
または、左手の小指を押さえっぱなしにして、親指を人差し指で曲の演奏をする場合がありますが、どうしても届かない場合ってあるんですよね。
そんな場合は、ペダルに助けてもらって、右手でその親指人差し指の部分を演奏する事があります。
基本の形はあるのですが、決まりはないので、曲の演奏に役立ててみてくださいね。
和音もばらして弾いてみる
余談ですが、和音が届かない時は、前の部分に書いたように、両手で演奏する事もあります。
さらに、こういう、波線の記号が付いている事がありますよね。
これは、下の音から順番に音を押さえる事で和音を演奏できます。
基本的に押さえた順番に、鍵盤を押さえっぱなしで、全部の音の響きを重ねるのですが、出来ない場合は最初の音でペダルを踏んでおけば、鍵盤から指を離しても大丈夫です。
この記号が付いていなくても、音が押さえられない時は、このような押さえ方に変えて、響きで和音を演奏してみましょう。
試してみてね。
まとめ
楽譜に書いてある音を演奏する場合、指が短かったり、手が小さかったりする事ってあって、そのせいで、演奏しにくかったり、出来なかったりする事ってありますね。
私などは本当にそうなんですよ。
普通サイズより微妙に小さいと思います。
そういう時は、ここに書いてきた事を実践してみてくださいね。
両方の手も使いつつ、ペダルさんにも助けてもらって演奏してみてくださいね~
今日もお読みくださって、ありがとうございました。