「指がまっすぐじゃなくても大丈夫!ご年配の方のための和音の弾き方」
こんにちは。
いのうえちづよです。
当教室の大人のクラスには、ご年配の生徒さんもたくさん通ってくださっています。
長年の夢だったピアノにチャレンジされている姿に、私もいつも元気をもらっています。
年齢を重ねると、どうしても指の力が弱くなったり、手が動かしづらくなったりするものです。
だからこそ、私は「どんな方でも無理なく、楽しくピアノが弾ける方法」をいつも考えています。
今日は、ご年配の方が苦戦しやすい「和音(わおん)」について、ちょっとした工夫をご紹介します。
「和音」とは?
ピアノでよく出てくる「和音」とは、2つ以上の音を同時に押さえることを言います。
和音を弾くときは、
- 音を読む(=譜読み)
- どの指を使うか決める(=指づかい)
- 音の長さを読む(=リズム)
といった作業が必要になります。
特に指が一度に複数の鍵盤を押さえるので、手や指にちょっと負担がかかりやすい部分です。
和音を弾きやすくする2つの工夫
そんな和音ですが、手や指の形に合わせて、無理なく押さえるための方法が2つあります。
① 指の形に合わせて、手の角度を変えてみる
まず、ご自分の手を見てみてください。
指って、まっすぐ横一直線には並んでいませんよね?
そして、人によって指の長さや手の形はさまざまです。
- 小指が短めの方
- 薬指が曲がっている方
- 手全体が少し斜めになっている方
など、本当にいろいろです。
それなのに、和音をまっすぐ横一列に並べて押さえようとすると、無理がかかってしまうことがあります。
そこでオススメなのが、手全体をほんの少し斜めにして、指の自然な形に合わせて鍵盤を押さえる方法。
たとえば、手を少し左に傾けてみたり、右に角度をつけてみたり。
こうするだけで、力を入れずにラクに和音が押さえられることがあるんです。
ちょっとしたことですが、これだけで音の出しやすさが全然違いますよ。
② 音の数を減らしてシンプルに
和音を弾くのが大変なとき、思い切って音を減らしてみるのもおすすめです。
特にポピュラー音楽や編曲された楽譜の場合、
3つの音をすべて弾かなくても、2つだけにするなどアレンジしてもOKなことが多いです。
クラシック曲など、原曲通りに弾きたい場合は音を省くのが難しいこともありますが、
やさしいアレンジ譜やポップスでは、弾きやすさ優先でアレンジして楽しむことも大切です。
「できる形で音楽を楽しむ」ことを、大切にしてくださいね。
ストレッチや指のほぐしも大切に
ピアノを弾く前には、軽く手や指をほぐすだけでも違います。
肩や手首の力を抜いて、あたたかいお湯に手を浸すようなイメージでリラックスして鍵盤に向かってください。
ご年配の方は特に、無理に頑張りすぎないことが大切です。
「できることを、楽しむ」それが一番の上達の近道ですよ。
まとめ
和音が難しく感じるときは、
- 手の角度を少し変えて、自分の指に合った形で弾いてみる
- 音を少し減らして、ムリのない形にアレンジしてみる
この2つをぜひ試してみてくださいね。
ピアノは、どんな年齢からでも楽しめる素敵な楽器です。
焦らず、自分のペースで音楽を楽しんでいきましょう。
今日もお読みくださってありがとうございました♪