ピアノを弾く時に、手・指に痛みがある人に考えてもらいたいこと。
ぴぴピアノ教室【大人初めてピアノ教室】いのうえちづよです。
この記事に書かれていることは、
- 私自身が、実際に効果のあった方法
- 教室の生徒さんへのレッスンで効果の合った方法
です。
Chizuyo
目次
ピアノを弾く時に、手・指に痛みがある人に考えてもらいたいこと。
実は、私自身、手指に故障を持っています。
メルマガ読者さん方はご存知ですよね。
長年、間違った弾き方をしてきた結果です。
どのような状況だったかと言うと、ハノン1番を繰り返し練習をする場合、
- 1・2回繰り返すのがやっと←腕が痛い
- 手首の上下運動が、やまない
- 速度をあげることが出来ない←今以上の速さで弾くと指がもつれる
こんな感じでした。
私自身は、へたくそだなあ・・と思っていました。
練習量が足りないと思っていたので、もっと、もっとと、がむしゃらに練習していました。
人間の体は、間違いがわからない
人間の体というのは、無理な動きでも、間違った動きでも、それが、間違っているとはわからないんだそうです。
なので、繰り返すことで、体に異常を起こしながら、その動きが定着していくそうなんです。
怖いですよね。
これは、大人になって、いろいろな本を読んだり、体の使い方を発信している方のブログを読んで、学びました。
このままじゃ、だめだ
弾けるようにはならない。
と思いました。
見直したこと
この気付き後、見直したことは、
押さえつけるように弾いていた弾き方をやめた
この事だけです。
押さえつけるように弾いていた
実は、私自身は、押さえつけるように弾いていたことに気づいていませんでした。
弾き方が、よくなかったという事なんです。
これは、力の向きを見直すことで、嘘のように直りました。
この後は、自然に手首の位置が上がってきたんです。
押さえつけるという不必要な力を入れなくても済むようになったので、
速さもあげられるようになりました。
今までは、鍵盤を下に押さえつける弾き方をしていたので、
そのせいで、手の重さ、場合によっては腕全体の重さを指1本に込めて、弾いていました。
考えれば、すごい負担になっていたと思います。
指1本1本は細くて、その上に、手の重さ・腕の重さが全部かかっていたのですから。
曲の中では、こういう奏法はあります。
ffのような場合、腕の重さをかけて、体ごと体重をかけて演奏するという方法もあります。
それは、テクニックのひとつなので、【正しいやり方】があるんですね。
でも、この場合は違った。
ただの間違いです。
現在は、弾き方は直りましたが、その後遺症は残りました。
長く弾き続けることは出来ません。
痛みが出てくるのです。
時間をとって、練習する事が出来ないので、短い時間で、短い部分だけを工夫して練習しています。
教室でも生徒さんにお伝えしていること
自分の経験を踏まえて、お教室の生徒さんたちには、故障無しのピアノの演奏を楽しんでもらいたい。
そう思って、教室でお伝えしている事は、
- 椅子の高さに気をつけること
- 打鍵の力の向きに気をつけること
- 構え方に注意
です。
教室に通ってくださっている生徒さんには、最初でご説明しています。
もう既に痛みを訴えられて変わってこられた生徒さんには、1回目のレッスンで、弾き方を見直して頂いて、直るまでその弾き方をして頂いています。
直るまでは、今までの弾き方が出るような長時間の練習はしない事。
これがとても重要です。
長い時間の練習をすると、集中力が途切れてしまって、慣れた弾き方に戻ってしまうからです。
教室では、弾き方を重要視
教室のレッスンでは、弾き方を重要視しています。
曲の練習も大切ですが、この弾き方が最も大切だからです。
弾き方次第では、ソナタなどの曲にも取り組みやすいです。
弾き方が出来上がっているからです。
この部分ができて、はじめて音色に取り組んでいけるからです。
正しい弾き方が出来たら、打鍵の場所の確認をしましょう
正しい弾き方が出来るようになったら、繰り返し練習で、指の動かし方と打鍵時の指の場所を定着させてください。
指の位置は、一般に指先です。
一人での練習の方へお伝えしたいこと
一人で練習している方で、このまま弾き続けるのは、心配だなあと思う動画を拝見することがあります。
皆さんは、上手下手・弾き間違いを気にされますが、最も大切な部分は、ピアノの弾き方です。
ご自分の演奏動画を撮られて、チェックしてみてください。
- 椅子の高さはどうか
- 手の構え方はどうか
- 打鍵時の指の動きは何処からになっているか
指は、第1関節から上を使って打鍵します。
指全体の範囲を使って、鍵盤を弾くことはありません。
まとめ
ピアノを弾く時は、曲の練習の前に、いきなり弾き出すのではなくて、まずは、正しい演奏フォームを身に着けてください。
これが出来る事で、上達に、また1歩、近づいていけると思います。
今日もお読みくださってありがとうございました。