こんにちは、いのうえちづよです。

グランドピアノって鍵盤は重いし、なんか圧迫感があって、私は弾きにくいんです。だから、レッスンでも間違ってばかりで・・・。
実は、こう感じる方はとても多いです。
でもそれは、弾き方が悪いからでも、センスがないからでもありません。
今日は、
**「グランドピアノが弾きにくいと感じる理由」**を鍵盤の特徴にしぼって、やさしくお話ししていきますね。
グランドピアノが弾きにくいと感じても、心配しなくて大丈夫です
-
まず最初にお伝えしたいのは、
グランドピアノが弾きにくいと感じること自体は、とても自然なこと
ということです。
普段、アップライトピアノや電子ピアノで練習している方がグランドピアノを弾いたときに戸惑うのは、楽器の仕組みが違うからなんですね。
「重い」「反応が違う」と感じるのには、ちゃんと理由があります
グランドピアノには、打鍵できる回数が多いという特徴があります。
打鍵回数とは、
「同じ音を、どれくらいの速さで連続して鳴らせるか」ということ。
一般的に言われているのは、
- グランドピアノ:1秒間に約14回
- アップライトピアノ:1秒間に6〜7回
という違いです。
この数字だけを見ると難しく感じるかもしれませんが、
簡単に言うと、
グランドピアノは、たくさん打鍵できる=反応がとても早い楽器
ということなんです。

打鍵可能数・・?

1分間に何回打鍵できるかという回数だよ。
グランドピアノは、少ない動きでも音が出る楽器です
もうひとつ、グランドピアノならではの大きな特徴があります。
それは、
という点です。
アップライトピアノでは、鍵盤がしっかり戻らないと音が出にくいのですが、グランドピアノは、半分ほど戻った状態でも音を鳴らすことができます。
そのため、
- 指を高く上げなくても音が出る
- 軽い動きでも反応する
という性質があります。
普段アップライトで練習している方がグランドを弾くと「音がバタつく」「弾きにくい」と感じるのは、この違いが影響していることが多いんです。

つまり、指がしっかりと上がらなくても、鍵盤が半分上がった状態でも、音を鳴らせる事が出来るってことですね。
これが、グランドピアノの大きな特徴です。
この事って、実は、ものすごく大きな事で、素敵に弾くためには、大きな要因になります。
いつものピアノと感覚が違っても、戸惑わなくていいんです
例えば、電子ピアノで練習している方がレッスンでグランドピアノを弾いたとき、
- 急に弾きやすく感じる
- 逆に、思ったように弾けなくなる
ということがあります。
これは、自分の力が変わったわけではなく、楽器が変わっただけ。
楽器の特性が違えば、弾き心地や反応が変わるのは当たり前なんですね。
楽器が変わると、弾き心地が変わるのは自然なこと
「電子ピアノだとダメですか?」
「アップライトじゃ無理ですか?」
と聞かれることがありますが、決してそんなことはありません。
それぞれの楽器には、それぞれの良さがあります。
教室ではグランドピアノを使っているので、グランドピアノでできることをお伝えしていますが、
ご自宅では、
できる範囲で、今ある楽器で練習する
それで十分だと私は思っています。

グランドピアノでも、あなたの音はちゃんと出せます
大切なのは、
- 楽器の違いを嘆くことではなく
- 特徴を知ったうえで、自分の音を探していくこと
です。
グランドピアノの特徴を知ることで、
「弾きにくい」という気持ちは
「そういう仕組みなんだ」と受け止められるようになります。
それが、
より楽しく弾くための第一歩になるはずです。
まとめ
グランドピアノが弾きにくいと感じるのには、ちゃんと理由があります。
楽器の特徴を知り、自分の音をよく聴きながら弾いていくことで、表現の幅は少しずつ広がっていきます。
どうか、自分を責めずに、音楽を楽しんでくださいね。
\グランドピアノが苦手でも大丈夫/
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