こんにちは、いのうえちづよです。

長調と短調の見分け方には、曲の感じで見分ける方法がありますよね。短調の曲の感じって、悲しい感じであっていますか?
今日は、長調短調の判別の仕方です。
短調って“悲しい音階”?ほんとうにそう?
音階には、長調音階と短調音階があります。
音階とは音のまとまりでしたよね。

その曲を作っている音のまとまりですね。

音階だけで聴くと「暗い」響きに感じやすい
その音のまとまりの響きで言うと、たしかに、明るい感じ・暗い感じの方がとらえやすいですよね。
- 長調:明るい感じ
- 短調:暗い感じ
曲の場合は、どうでしょう。
「黒いドレスが悲しい」とは限らない。音楽も同じです
例えば、ここに黒い布が合ったとします。
イメージとしては、どういう場合のお洋服を作りますか?

黒い服だと、お葬式とか?マイナーなイメージ!
そうですね。
でも、これにゴールドの飾りなどが付くとどうでしょう。
とたんにゴージャスになって、素敵なステージ衣装になりますよね。
そうなると悲しいイメージではなくなります。
同じ短調でも、明るく勇ましく聴こえる曲もある
曲の場合はどうでしょう。

音階は、暗い感じだけど、曲にしたら、そうじゃない場合もあるってことですか?

曲にした場合は、曲の雰囲気もあるので、暗い感じだけではなくて、勇ましい感じもあったりしますよね。
意外と明るい感じにもなったりするかもしれません。
響きは“装飾”や“演出”で変化する
響きについては、音につけられた例えば装飾音符やコードやリズムで変化したりするものなんですね。
長調と短調の見分け方、3つのポイント
①楽譜の調号から判断する
楽譜の調号から判断する場合は、短調の場合は、途中臨時記号が出てくるので、それでわかります。
まず、短調にも長調にも同じ調号が書いてあるので、それを調べます。
◉ハ長調
◉イ短調
短調の場合は、「音階での7番目の音が半音上がる」ので、イ短調の場合、ソの音にシャープが付きます。↓ついている音階が短調の音階です。
他にも、曲の最後の音でわかります。

最後なの?

そう。最後の音なの。
曲の最後は、「主音で終わる」という決まりがあるので、その音でもわかります。
- ハ長調の場合は、ドが主音
- イ短調の場合は、ラが主音
調号についての記事はこちら↓
同じ調号がつく長調と短調についてはこちらから↓
②音階を書き出して比べてみる
この場合も、楽譜から調号を見つけます。
調号ってこれです。ト音記号・ヘ音記号の隣についてるシャープやフラットの事です。↓
さらに曲の途中の音符についている臨時記号を探します。↓
こういうのです。
①それを合わせて、音階を書き出してみます。
②「楽譜の調号から判断する」項目に書かれているように7番目の音に調号があったら短調の曲です
調号・臨時記号から、判断がつきますね。↓
上の音階が長調の音階で、下の音階が短調の音階になります。

ややこしい方法だにゃ。

そだね・・。
仕組みで音階を作る方法はこちら↓
③曲の感じから判断(でも、ちょっと難しいかも)
正直に言うと、この方法が一番やりやすいと思うんですよね。

「勇ましい感じがあったりする」って先生言ったにゃ。

そう、ここは、感性の問題だったりするんです。
感じ方って、人それぞれですもんね〜。
ここは、思い切って、明るい感じとその他で、判断付けましょう。

ふにゃ・・。
短調で作られた曲が、明るくないと言えば嘘になっちゃいますけど、その曲を作っている7番目の音が、半音上がっているかで音の響きが変わってくるので、よく響きを聴いてみて下さいね。
短調でも明るく感じるのはなぜ?
和声的短音階で「響き」が変わる
短音階は複数の短音階がありましたよね。
以前の詳細記事はこちらから↓
このように短音階によって響きが変わるものがあるんです。
伴奏のリズムやテンポも印象を左右する
長く伸ばす音をゆっくりと演奏するような曲は、長調の曲でも少し暗いイメージになりますし、短調の曲でも、16分音符や付点のリズムを多用するような曲は、明るい感じに感じられますよね
まとめ|「響きの感じ方」を育てよう
短調の響きを持つ音楽は、悲しいイメージとは限らず、単純に音階にした場合は「響き的」に暗い感じになるので、見分け方としてお伝えしています。
音の響き、音を良く聴き取ることはとても大切なことです。
音楽をよく聴くようにして下さいね。
音階と響きの感じ方について、さらに深く知りたい方は、メルマガや教材でも詳しくご紹介しています。こちらから↓