何調か見分ける2つの方法|調号と最後の音に注目!

ト長調の見分け方 音楽の知識
ト長調の見分け方

こんにちは。いのうえちづよです。

さくらさん
さくらさん

今弾いている曲は、何調なのかすぐ分かる方法はありませんか?調ってたくさんあるので覚えるのが難しいです。

今日はこのお話しです。

調(ちょう)ってなに?初心者さんでも大丈夫!

曲には、調というものがあります。
ハ長調とか、ト長調とかの調ですね。

調がわかると、楽譜が読みやすくなる

長がわかると使われている調号の数や何に付くかがわかるので楽譜が見やすくなります。

今日は「見分け方を2つ」ご紹介します

これがわかると楽譜を使った演奏がしやすいので、今日はこの見分け方を2つご紹介します。

楽譜の調の見分け方は、

  • ✅調号を確認する
  • ✅最後の音出確認する

という2つの方法があります。

見分け方①|調号を見る

調号ってどこにある?

まず最初に見るべきは、楽譜の最初に書かれている「♯(シャープ)」や「♭(フラット)」です。
これを 調号(ちょうごう) といいます。

  • ♯が1つ → ト長調
  • ♭が1つ → ヘ長調

というように、調号の数で何調かを判断できます

まずは、楽譜の最初の部分を見ます。

最初に書いてあるのがト音記号・ヘ音記号。
次に、調号がきて、最後に拍子記号です

調号についての記事は、こちらにも書いています↓

 

書かれている種類と数で、何の音に書かれているのかが決まってきます。

  • シャープが1個ついている場合  ファ
  • シャープが2個ついている場合  ファとド
  • フラットが3つついている場合  シ・ミ・ラ

◉増えていく順番↓

  • シャープの調号が増える順番ファ→ド→ソ→レ→ラ→ミ
  • フラットの調号が増える順番シ→ミ→ラ→レ→ソ→ド

例・長調の場合はシャープ2つはニ長調

・短調の場合はロ短調

調号を調べることで、

  • 調がわかる
  • 曲全体を通してシャープやフラットが付いている音がわかる

が理解できます。

調号がシャープの場合の見分け方

シャープの場合は、シャープが付いている番うしろの音の1個上が主音になります。

シャープ1個の場合、ファの音についているので、1つ上は、ソの音ですから、ト長調です。

ト長調の見分け方

調の見分け方

 

調号がフラットの場合の見分け方(2つあります)

フラットの場合は、フラットが基本的に2番めに付いている音が主音になります。
下の楽譜の場合は、2番めはミのフラットですから、変ホ長調です。

フラット調の見分け方

フラット調の見分け方

へ長調の場合だけは、フラットが1個しかないので、見分け方としては、別の方法があります。
ヘ長調は、フラットが付いている音から数えて、4つ下の音が主音です。

他の調も、この方法でも見分けられます。
この場合は、フラットが付いている音の中で、一番うしろの音から数えて4つ下の音になります。

 

👉 ただし、調号だけでは「長調」か「短調」までは分かりにくいこともあります。
そのときは次の方法で判断します。

見分け方②|曲の最後の音を見る

方法2つ目は、「その曲の終わりの音を確認」という方法です。

最後の音は「主音」になっている

いのうえちづよ
いのうえちづよ

曲は、その曲の主音で終わるという決まりがあります。

はなちゃん
はなちゃん
主音って・・・?

 

主音というのは、例えば、ハ長調の場合は、ドの音です。音階出確認すると最初の音ですね。⬇️

ハ長調の主音

ハ長調の主音

曲の最後は、主音で終わるという決まりがあるので、ハ長調の曲の場合は、曲の最後はドの音で終わっています。

長調・短調の判断にも使えます

例えば:調号無しの町の場合、

  • 曲の最後が「ド」 → ハ長調

  • 曲の最後が「ラ」 → イ短調

調がわかると、ピアノがもっと楽しくなる!

伴奏(コード付け)がしやすくなる

コード付け(伴奏づけ)が理解しやすくなります

移調やアナリーゼにもつながる

移調(調を変える)やアナリーゼにも役立ちます

ピアノを弾くとき、ただ音を追うだけでなく「今この曲は何調なのかな?」と考えてみると、音楽がぐっと深まりますよ。

楽譜を読む力は、ちょっとしたコツでどんどん育ちます。メルマガでは、そんな“わかる喜び”を増やすヒントもお届け中です♪

まとめ|調は「調号」と「最後の音」で見分けられる

  • まずは調号を見る
  • 次に曲の最後の音を見る

この2つをチェックすれば、「何調か」をかなりの確率で見分けられます。
楽譜を読むのがちょっと楽しくなるはずですので、ぜひ試してみてくださいね。