こんにちは、いのうえちづよです。

私、この曲をもう、〇カ月も弾いているんですよ。
これ、ピアノを習っておられる方が良く口にされる言葉です。
私の教室の場合、月2回の生徒さんもいらっしゃるので、2カ月弾いたとしてもレッスンは4回だけ。
『まだまだ弾いてもいいんじゃないですか?』
『家族にも言われたんです。』
なるほど~。
ご家族様から言われると、ちょっと辛いですよね・・。
今日はこの事について書いてみますね。
仕上がった曲=終わりじゃない
楽譜って、いろいろな情報が書いてあるんです。音だけじゃないんです。
ピアノの曲は「噛めば噛むほど味が出る」
譜読みがわかってきて、弾きこむうちに、また、さらに楽譜から読み取れる事って多いんです。
ピアノの曲は、噛めば噛むほど味が出るものだと思っています。
フォルテやピアノの“強さ”に正解はない
f(=強く)ひとつとっても、この大きさ~!という決まりはありません。
今回のフォルテは、こんな大きさかなと決めたら、それに合わせてp(=弱く)も変わってきますよね。
大きさには、メモリがあるわけではないからです。
前回取り組んだ時の仕上がりとは違って、今回はこんな感じに仕上げようかな~という事は多々あります。
- ちょっと早めの速度で弾こうかな
- この部分だけ少し遅めで弾こうかな
- 今回は、この記号について勉強したから生かして演奏してみよう
だから、仕上がったと思っていた曲でも、弾きこんでいくうちに表現が変わってくるなんて当たり前の事です。
だから、仕上がったらこれで終わりという事ではありません。
表現は日々変わるもの
気分・学び・経験が音に表れる
部分練習をしっかりと取り入れている方は、その部分練習の場所の仕上がり基準によっては、なかなか納得できない!という場合もありますから、直ぐに仕上がらなくて当たり前ですよね。
曲が仕上がってきてからは、発表会や弾き合い会、はたまた、他の方に訊いて頂いて、感想を頂けたりするとまた、更に仕上がり度が増しますよね~
う~ん、楽しみですねっ。
聴き手の言葉も、自分の音に活かせる
曲を演奏しているのは、ご自分です。
家族からの辛口コメントもヒント
他の方に何と言われようと気にすることは無いんです。特に、身近なご家族様が一番厳しい遠慮の無い聴衆ですからね。
そこは仕方のない事。辛口感想どんとこいです。
自分の表現にこだわることも大切
他人のご意見を取り入れたければ、取り入れてもいいし、いや、絶対こう弾くのよ!という事でも全く構わないと思います。
どんどん、クオリティを上げていってください。
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仕上がった後こそ、音楽の旅が始まる
弾き合い会や発表会で曲の魅力が増すんです。
長く付き合って、深く味わって欲しい。
「もうこれぐらい弾いている」なんて寂しい事を言わずに、気に入って頂けたなら、もっと長く、お付き合いしてくださいませ。