和音を演奏する時は、 力の向きに注意。
ぴぴピアノ教室【大人初めてピアノ教室】いのうえちづよです。
ピアノを弾く時は、演奏のフォームってとても大切なんです。
これが出来ていると、曲のテンポをあげようと思った時も、楽な弾き方で、ピアノを弾く事が出来るし、痛みや故障も回避できます。
今日はこの事について書いてみます。
和音を演奏する時は、 力の向きに注意。
ピアノには、打鍵するという言葉があります。文字通り、指で鍵盤を弾く事を表したものです。
この時に、注意したほうがいい事があります。
・手首の位置
・打鍵の指の場所
・力の向き
などです。
順番に説明してみます。
手首の位置
手首の位置は、一般に、鍵盤と並行になるように、構えます。
鍵盤の高さと同じにはなりませんが、少しだけ上の方の高さで、鍵盤に沿って、平行の位置です。
この位置に手首があると、指が動かしやすいです。
指は、指の付け根から上下しますから、鍵盤より少し上の位置に手首があると、指を、逆方向に動かす必要が無いので、とっても楽なんですね。
鍵盤を弾く時に、手首の高さが足りないと、指をちょっと高い位置に振り上げる動きが出るので、打鍵が遅くなって、速度を上げにくいです。
さらに、この時、手首の位置を意識するのは良いことなのですが、今度は、カニが押しつぶされたような形になっている方を見ます。↓
これも、手首が鍵盤より低い位置にあるために起こります。
これ、以前教室でもお見かけしていました。
腕が痛くて、指も痛いし、10分弾くのが、限度だとおっしゃっていましたよ。
打鍵の指の場所
打鍵する時は、なるべく指先の方を使って、打鍵します。
こういう押さえ方は、よくありません。↓
演奏した時、指が下向きに押し込まれるようになるからです。
音色も、良くないと思います。
力の向き
次は、力の向きです。
ピアノの演奏でとっても大切な、重要ポイントのうちのひとつです。
コードなどの演奏をする時は、和音を演奏する事が多いです。
和音は、音を2つ以上演奏します。
音が増えると、増えた音すべてを打鍵しようとすると、押さえつけた弾き方になる方が多いです。
見ていると、引っ張るような形になっているんですね。
打鍵した瞬間に、掌の方へ力が向かっている方です。↓
これは、ちがう。間違いです。
力は、指先の方へ向けます。↓
指と言うのは、それぞれ長さが違います。
それを同じ高さから打鍵したら、同じように力を入れる事が出来ません。
例えば、
たわし、ってご存じですか?
いきなりすみません^^;
歯ブラシでもいいです。
毛先が揃っていないもの、とご理解ください。
あれを使う時、掌で押さえつけてたわしの全面でこすると、とげとげが曲がっている部分と立っている部分とができて、うまく擦れる所とうまく擦れないところと出てきます。
歯ブラシも一緒です。
力を入れてこすると、ブラシの部分が、寝てしまうので、ゴシゴシ音はしても実際に歯磨きは上手く行っていないという事があります。
歯科衛生士の方が、我が子の3歳児検診でおしゃっていました。^^;
このように、手の指がブラシのとげとげ1本1本だとすると、鍵盤で演奏する時も全く一緒の事が起きて、全ての指に力を入れる事が出来ないんです。
和音って、難しそう・・・。
はなちゃん
そうなっちゃいますね~
ところが、これを一発で直す方法は、ピアノの場合は、力の向きを変えるだけです。
指先の方へ力を込めます。
長さの不揃いな指で、均一に力を入れる方法は、これです。先ほどと同じ画像ですが、これが大切です。
手の構えた位置が低い人は、この和音の力の向きが、下向きならざるを得ません。
カニが構えたような感じになっているはずです。↓
本来これはあり得ません。手の自然な形じゃないですから。
指の付け根は、手から自然に下に垂れています。自分の演奏フォーム見直してみてください。
本人が意識して、しっかりと直すぞ~と思うと正せるので、意識してみてね。
教室の生徒さんもこんな方がいましたが、段々と少しづつ直っています。
今更、直さなくても、そのままでいいじゃん。
ネコ太郎
そうですね。でも、このままだと早く動かしたりするのは難しいから、長く弾こうと思っている方は、直す事をお勧めします。これは、最初がものすごく肝心です。
Chizuyo
まとめ
指先側に向かって、演奏してみましょう。
スタッカートの場合でも、手首を一定の高さに保ったまま指先を指先のほうへ弾ませるように、演奏します。
手首側に引っ張らないように、してみてくださいね。
和音がかなり弾きやすくなるはずです。
今日もお読みくださってありがとうございました。