【ピアノ演奏のコツ】力のオン・オフを考えて、ピアノ演奏をする。
ぴぴオンラインピアノ教室【大人の初心者ピアノ教室】いのうえちづよです。
ピアノを弾く時、大体、鍵盤の一つに、1本の指が乗っているように構えます。
演奏中は、手をジャバラのように広げたり狭めたり。
演奏中、広げっぱなしでは、手も疲れるし、力が入りっぱなしでは、疲れてしまいますね。
なので、常に力が入っているわけでは無いのです。
今日は、演奏中の力の入れ方、抜き方について書いてみます。
力のオン・オフを考えて、ピアノ演奏をする。
脱力という言葉をご存知ですか?
この言葉は、ピアノだけの、演奏上の独特なテクニックとして使われるようです。
要するに力を入れっぱなしでピアノを弾く事は出来ないので、適当に力を抜く事が必要ですよ、という意の言葉です。
では、力を抜くとはどういう事でしょう。
力のオン・オフで言い換えて、考えてみましょう。
力のオン
例えば、
・ドアを開ける瞬間
・フライパンを持ち上げる瞬間
・テーブルを持ち上げる瞬間。
スポーツでも、
・ラケットを振る瞬間
・バットを振る瞬間
・水をかく瞬間
全て、力が入る瞬間です。
力のオフ
反対に、先程の、バットを振り切った後は、降る瞬間みたいに、力は入っていないですよね。
フライパンを持ち上げる時も、思っている高さまで持ち上げたら、力を抜かないと、ずっと上に上がっていっちゃいますから。
これが、力が抜けるという事、力を抜く事です。
ピアノを弾く時も一緒で、ピアノの鍵盤を叩く瞬間、力が入るんです。
ふにゃけたままでは、鍵盤の音を鳴らす事ができませんから。
ですが、この力を入れたままでは、ピアノを弾き続ける事は出来ません。
鍵盤を弾く瞬間は力が入りますが、鍵盤から指が離れた途端、力がスッと抜ける必要があります。
この【力を抜く】というのがピアノでの独特な言い方で【脱力】と言うんですね。
ピアノを弾く時のテクニックの1つになるんです。
ピアノを弾く時に脱力という事がよく言われるのですが、何故かと言うと、打鍵した後が大切で、そのままずっと力が入りっぱなしの場合が、困った事になるからなんです。
力が入りっぱなしとは、鍵盤をスイッチのように押し込む事になります。
打鍵後も、ずっと押さえている力が入っています。
この押さえ付ける力を開放しないと、次の音に向かう事が出来ません。
結果、早い音移動が困難になるんです。
練習中に、テンポを上げられないという事ですね。
最初から最後まで力を入れっぱなしでは、ピアノの演奏なんて無理ですよね~。
指ががちがちになって、指も硬くなりますもんね。
指がしなやかじゃないと演奏は難しいです。
上手に力を抜いたり入れたりしながら演奏するんです。
手の動きも加える
次に、手の動きも考えてみましょう。
例えば、離れた音を演奏する場合、音から音へジャンプしないといけないので、着地点が不安定ですから、なるべくなら精一杯手を広げて着地点は、近くしておきたいですね。
この瞬間は、力を広げる為に、先程の力が入ったままの状態になります。
でも、いざ曲を弾きだすと、手が丸まって普通の状態に戻る方がおられます。
体のわきにぶらんと下げた状態の手ですよね。
こんな感じ↓
本来の自然な状態だと思うので、当たり前の事なんですけど、そのままでは、曲の演奏が出来ないので、その瞬間瞬間、必要な手の形を作り上げる必要があります。
伸ばしたり、広げたり。
縮めたり、狭めたり。
テクニックなどの本で練習する時間を確保出来る方は良いですが、でも、その時間を取れない場合もあるでしょう?
そんな時は、簡単な練習として、精一杯手を広げてみる。
この時、指の1本1本に力が入っていますよね。力が、オン!の状態です。
パッと力を抜いてみてください。指がくしゃっと縮みますよね。
これが、オフの状態です。
基礎練習というのは、ピアノで弾くだけではなくて、普段の練習の時に気をつけるだけでも指を広げる練習になりますよ。
広げたり狭めたり・・蛇腹のように・・。
これだけでも、指が感覚を掴んでくれるので、イメージしやすくなると思います。
まとめ
手が小さいのは、沢山の音を押さえる時、離れた音を押さえる時、残念に思う事が確かにあります。
ですが、工夫次第で、ピアノの演奏は不可能ではありません。
大切なのは、力の入れ加減を学ぶ事。力のオン、オフを考える事です。
今日もお読みくださってありがとうございました。