こんにちは、いのうえちづよです。
生徒さんから、こんなお話を聞きました。

昔、友達とバンドを組んでいてギターを弾いていました。
ギターのときに覚えたコードって、ピアノでも使えるんでしょうか?
ギターを弾いていた方が、ピアノでもまた音楽を楽しめるって素敵ですよね。
じつは ギターで使うコードと、ピアノで使うコードの“中身”はまったく同じ なんです。
楽器が違っても、コードはコード。
覚えていた知識が、そのままピアノに活かせますよ。
① ギターで覚えたコードは、ピアノでもそのまま使えます
ギターの楽譜(コード譜)は、歌詞の上に「C」「G」「Am」などのコードが書いてありますよね。
ピアノで使うコードも、このアルファベット表記は同じ。
つまり、ギター譜に書かれているコードがわかるなら、ピアノでも同じコードを弾けるということです。
これは、大きな強みです。
譜読みが苦手でも、コードを使って伴奏できるようになります。
② 歌詞とコードだけでピアノが弾ける理由
ギターでは、コードの押さえ方によって6本の弦が鳴りますが、
ピアノでは コードの中の音を1つだけ で弾くこともできます。
たとえば「F」と書いてあったら、まずは
ファの音(根音)1つだけで伴奏が成立 します。
慣れていない方には、この方法がとても弾きやすいです。
押す鍵盤は一つだけ。指一本でOKです。
根音についてはこちらでも紹介しています
→ https://tounpipi24.com/cord/thing-about-code/11053/
指一本で伴奏する練習はこちら
→ https://tounpipi24.com/music-knowledge/1933/
③ 伴奏をどれくらい伸ばすの?迷ったら歌詞に合わせよう
ギター譜には拍子記号が書いていない場合があります。
そうすると、
「このコードをどれくらい伸ばすの?」
と迷いますよね。
でも大丈夫。
知っている曲なら、歌詞に合わせて伸ばせば自然に合います。
例えば、歌詞が「き〜み〜が〜」と伸びていれば、
その間は同じコードを押さえたまま伸ばしておきます。
ギターでの弾き語りと同じイメージです。
歌いながら弾くと、伴奏の長さがとてもわかりやすくなりますよ。
④ 幕の内弁当のように、少しずつ“音を足して”アレンジしていく
根音1つの伴奏に慣れてきたら、次のステップです。
コードの構成音を少しずつ足していきましょう。
・右手:コードの構成音(全部または2つ)
・左手:根音1つ
この組み合わせは、ピアノらしい響きが出やすく、弾き語りにぴったりです。
最初から全部を完璧に弾く必要はありません。
一つずつ、できそうな音を加えてみてください。
⑤ ギターと同じように、自分なりのアレンジを楽しめます
ギターでよくある「ジャーン」「チャッ」というリズム。
ピアノでも同じようにアレンジできます。
コードの音を同時に弾いたり、バラして弾いたり、
左手だけ動かしたり…
あなたが心地よいと感じる弾き方で大丈夫です。
アレンジの参考はこちら
→ https://tounpipi24.com/music-knowledge/989/
楽器は違っても、音楽の楽しみ方は一緒なんですよ。
⑥ まとめ:ギター経験は、ピアノにも活かせる宝物です
・ギターで覚えたコードはピアノでも同じ
・根音だけでも伴奏ができる
・歌詞に合わせればコードの長さに迷わない
・慣れてきたら構成音を足してアレンジできる
バンドをしていた頃の経験が、
今のピアノでもそのまま使えるなんて、素敵なことですよね。
好きな曲がまた弾けるようになると、音楽の楽しみ方がどんどん広がります。
ぜひ気軽に楽しんでくださいね。
あなたの“音楽の時間”が、また豊かになりますように。
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