こんにちは、いのうえちづよです。

シャープやフラットの調号が付くと、その音が黒鍵になったりするので、弾きにくいですね〜
今日はこのお話しです。
調号が多いと難しい…は本当?
シャープやフラットが増えると不安になる理由
シャープやフラットがつくと黒鍵を弾く可能性が増えますよね。
初心者の方は、黒鍵を弾く場合が多いと弾きずらく感じるようですよね。
シャープ1個とかフラット1個の場合は、まだいいけど、2個や3個になってくると弾きにくいっておっしゃいます。
なので、楽譜を作り変える時は、調号無しのハ長調へ移調する場合が多いです。

私もハ長調の曲は弾きやすいです。

でも実は「白鍵が減る」と考えるとラクになる?
シャープが増えていくと反対に、シャープがついていない音がだんだんと減っていくということにお気づきでしょうか。

ト長調

ニ長調

イ長調

ホ長調

ロ長調
シャープが多い曲はむしろ“覚えやすい”ことも
黒鍵が多い=一定のパターンで弾ける
シャープ5個付くロ長調は、シとミ以外は、全て黒鍵になるので、白い鍵盤を弾くのは、2つだけになりますね。
上のロ長調の図は、シから始まってシで終わっている音階なので、シは1つだけ数えます。
「どの音が白か」だけを覚えればいい
このように、調号が増えていくと、白い鍵盤の部分が減っていくので、シャープが増えていく・・と考えるより、シャープが無い音は、2つだけ、と考える方が、楽です。

ホントだにゃ。
例として、Beethoven作曲のピアノソナタ 第24番『テレーゼ』op.78は、嬰へ長調です。
シャープが6個です。

シャープ6個って多い。
ロ長調や嬰へ長調の“意外な弾きやすさ”
白い鍵盤は2つだけ!考え方を変えてみよう
ロ長調の音階は、白い鍵盤は2つだけなのです。
ということは、他は全て黒い鍵盤を弾くので、意外と弾きやすいんですよ。
黒い鍵盤を弾くのにふさわしい指遣いになるので弾きやすいですよ。
調号付き楽譜に苦手意識がある人へ
シャープ(♯)やフラット(♭)がたくさんついている曲ってついつい、不安になってしまいますよね。でも、実は、この曲は、シの音だけ白い鍵盤(白鍵)を弾くんです。
シの音は、白い鍵盤、他は、全部黒い鍵盤。
なので、考えようによっちゃ、むしろ弾きやすくなったりしますよ。
もしもともとの音楽に、調号がたくさんついていたら、調号無しの音を調べて、そちらを意識して弾いてみるのもおすすめです。
まとめ|調号を「減らす」より「味方にする」
「苦手意識」から「親しみ」へ。見方を変えてみよう
調号は嫌われ者のようですが、違う角度から見てみると、曲によっては、弾きやすい場合もあるので、今日の方法もおすすめです。
あまり嫌わずに、挑戦されてみて下さいね。
「調号=難しい」…そう思っていた方にこそ読んでほしい、意外な発見がある記事です。苦手意識がちょっとやわらぐヒントになるかもしれませんよ。


