こんにちは、いのうえちづよです。

好きな曲って、なんとなく似たような感じがするんですよね。なぜかしら・・
今日は、生徒さんのこんなご質問に答えてみようと思います。
似たような曲に聴こえるのはなぜ?
曲を聴いていると、なんとなく似た感じがする曲ってあります。
なぜこういう事が起こるのでしょうか?
理由は「ハーモニー(和音の進み)」にありました
実はこういう曲には、理由があります。
それは、曲に流れている和音の進みが、同じってことなんです。

和音の進み?

そうそう。和音の進み。他に、コード進行とか言われるよね。
同じコード進行で、雰囲気が似る
例えば、童謡、チューリップ。
最初の1小節めからの和音は、こういうのが使われています。
C C C G
この曲の根底に流れている和音の並びは、
- C・C・C・G
です。
これが、同じ感じがする曲のからくりです。

要するに、どういう事・・・?

このチューリップの曲は、C・C・C・Gでしか伴奏をすることが出来ません。
他の和音を弾いても、伴奏にならないんです。

なるほど。
この同じ、和音の並びを使って、曲を作ったとしたら・・・?

響き的におなじになるということですよね。
もう一つは、音楽の動きで同じ感じになるというのがあります。
メロディが違っても似た印象になる理由
経過音を変えると、雰囲気がちょっと変わる
下の画像を見て下さい。
少し極端な例ですが、チューリップのメロディを少し変えてみました。↓

経過音の画像
赤丸の音は、コードを決定づけている音になるので、変えることは出来ませんが、あいだの経過音と言われるものは変えられます。

この音を変えることで、メロディは少し違ったものになりましたが、コードが変わらないので、似た響きになります。
音から別の音へ順次進行で移る際に、その間を滑らかにつなぐために挟む音のことです。
メロディラインの「動き」も印象に影響
次は、メロディラインです。
メロディラインとは、メロディを線として表現した言葉です。
チューリップを実際に線で表すとこうなります↓
少し作り変えたものがこちら↓

他の曲のメロディライン
すごく変わるとこうなりますね↓
メロディが変わっているんですが、元々の伴奏が変わらないので、やはり響きが同じ感じになって、似たような曲になると思います。

へええええ
メロディからコードをつけるってどういうこと?
メロディの中の音を見て和音を選ぶ
和音が書いていない曲の場合、メロディに使われている音から、和音をつけることが出来ます。
ということは、関係のない和音の伴奏は、曲には付けられないということなんですね。
「ドミソ」ならCコードでOK!
最初のメロディが
ドレミ〜
だったら、
レの音が経過音と言われるもので、ドとミが含まれている和音=Cコードを付けます。
このように
- 和音が一緒
- 進み方が一緒
- メロディラインが似たような感じ
- になると、音楽が似たような感じになりますね。
まとめ|似た響きになるのは、理由があるから安心して
音楽の盗作とか、騒がれたりしますよね。
そんな事は無いと思います。私はたまたま、だと思います。
その似た旋律が、きっとたくさんの人にいいなと思われる旋律だったんだと思います。
素敵な旋律は、多くの人に愛されるんですね。
今日は、ちょっとしたマメ知識を書きました。
心配せず、曲作りにも、挑戦してみて下さいね。
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