こんにちは。いのうえちづよです。

今まで習ってきた事を使って、曲の練習に入りました。そしたら、なぜかあまり弾きやすく無いんです。すごく指が重い感じがするんです。こういう状態で、曲が弾けるようになるのでしょうか?
今日は、弾きやすくするために力の向きを考えてみたいと思います。
「ピアノが弾きにくい」と感じたら最初に見直したいこと
いよいよ、音を出していきます。
音を出した瞬間に、ご自分の手の形はどうなっているかよく見てみてください。
打鍵時の手の形が崩れるのはなぜ?
弾き方と手の形を見直してみる
3日目でお伝えしたのは、ピアノの弾き方と手の形です。
- 体の横に力を抜いてぶらんと垂らして、そのまま鍵盤の上にふわりと手を置く。
この時、力を入れてはだめです。 - 更にふわりと置く時に、親指から持っていかず、中指から鍵盤の上に進めます。
- 親指から持っていくと鳥が羽を広げたような形になってしまう。そうならないように注意しましょう。
詳しくは以下の記事をどうぞ⬇️
鍵盤がなくてもできる!机上でのフォームチェック
楽器がない方は、机の上でいいですよ。
鍵盤をイメージして弾いてくださいね。
- 鍵盤にふわりとのせて準備OK!
- なんの音でもいいです。どの指でもいいので、音を出してみましょう。
- さあ、打鍵!ポーン♪・・・あれ・・?ちょっと待ってください。凄い手の形になっていますよ。
演奏時、手が変な形になる3つの原因
最初の1個だけの打鍵で、上の図のような変な形になっている時は、注意する事があります。
- 引っ張るように弾いていないか
- 押さえつけるように弾いていないか
- 指全体を使って弾いていないか
手に力が入ってしまう根本的な理由
弾きにくい場合、原因は力の向きが合っていないから。
鍵盤を押さえている力の向きが、指先ではなくて、手のひら側に、向いているからです。
こういう感じ↓
この形だとこの場合は、鍵盤を引っ張る力の向きになっていますよね。或いは、押さえつける形です。
これでは、ピアノは弾けません。
鍵盤は押さえるものではなく「打つ」(=打鍵する)もの
鍵盤をスイッチのように扱うと弾きにくくなる
鍵盤は、スイッチのようには押さえつけません。
言葉の通り、打鍵=叩くんですね。だから、引っ張ったり、押さえつけたりする弾き方は間違いなんです。

✖のついたスイッチの画像
打鍵がスムーズになる3つの基本動作
①指を動かすのは、指の付け根の部分から。
指の付け根から上下に動かすんでしたね。これが基本の動きです。
②力の向きは指先へ
基本、手のひら全体でピアノの鍵盤は押さえません。指先だけです。
なので、力の向きも考えましょう。
指先の方へ、力の向きを考えましょう。↓
③常に①②の事を意識する
今日のドリル|実践練習でフォームを体に覚えさせよう
まだ楽器がない場合は、机の上で大丈夫です。むしろ、その後のピアノ演奏を問題なく進めるためには、【机の上での確認】がしっかりできてからの方がいいと思います。
★まず指1本で、指先の付け根から、【上下運動】をする。⬇️
上下運動、2本の指での動きの練習の時に、コツコツと音が鳴るようにしてみてください。
これが、鍵盤をたたく時の予行練習になります。
大きな音はいらないです。ちょっとした音が出るようにしてみてくださいね。[/topic]
これが出来るようになったら・・【しめしめ、次の動きに移れるぞ】と思って、頑張りましょう。

しめしめ、次の動きに移れるぞ。
また、最初は、指を動かせるだけでいいと思われる方も、あこがれる演奏者やYouTubeなどの演奏を聴いて、こんな風に弾きたいなあと思われたからこそ、ピアノを弾いてみたいなあとおっしゃるんだと思います。
大人の方は、コンクールに出たりリサイタルを開いたりすることはないかもしれないけど、だからと言って弾ければいいという事ではなくて、最終的には綺麗な音楽を奏でられるようになってもらいたいです。
その為には、実力などは関係無くて、【押さえておきたい基礎の部分】があって、この部分が出来るようになっていると、将来、素敵な演奏が楽しみながら演奏出来るようになるんです。
まとめ|正しい弾き方で故障のない楽しい演奏を
なぜ【指の動き】にこだわるか、【力の向き】にこだわるか、【弾き方】に注意をさせるかという事なのですが、やはり最終的にきれいな音楽を奏でてもらいたいからです。
弾き方が悪いと痛みが出たり、ひどい人は、病院通いをする人もいます。
ピアノを弾く事は、本来、痛みが出たりするものではありません。
たかが基礎、されど基礎なんですよ。
ちょっと大変ですが、頑張ってみてくださいね。
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