演奏しながら移調する方法を2つお伝えします。

元の調を他の調へ動かす時、黒い鍵盤は数えないの?(移調の方法) 音楽の知識

こんにちは。いのうえちづよです。

わか先生
わか先生

教育実習に行ったら、先生方がその場で移調して弾いていたんです。移調の仕方は、わかっているのですが、実際に演奏しながらすぐにわかる方法ってありますか?

今日はこのご質問にお答えして、書いてみますね。

 

移調する方法2つ

実際に演奏しながら調を変える事が鍵盤上ですぐに出来るといいですよね〜。

その時の考える事は以下の内容です⬇️

  • 調を移す時、鍵盤をいくつ移動させればいいのか考える
  • 鍵盤を数える時、黒鍵を挟むか挟まないか考える

前回の記事では、ハの音から始まる調を、二の音から始まる調に移動させる時のコードの移調方法について書きました。

記事はこちら↓

簡単に解説すると、こんなふうになりますね。⬇️

ハ長調をニ長調へ移調するの画像

ハ長調をニ長調へ移調するの画像

 

では、演奏しながら移調する方法についてお話しします。

  • 移動ド読みの音で移調する方法
  • 音の幅を使って移調する方法

順番に解説しますね。

移動ド読みの音で移調する

この移調では、移動ド読みという方法を使います。

ねこ太郎
ねこ太郎

移動ド読み

移動ド読みとは、調によって変わっていくドレミ・・の読み方です。
さくらさん
さくらさん

調によって変わるのね

普通、音階のドレミ・・・は最初から順番に並んでいます。

ハ長調だけに限らず、↓

ハ長調の固定ド読み

ハ長調の移動ド読み

 

ニ長調も↓

ニ長調の固定ド読み

ニ長調の移動ド読み

 

ヘ長調も↓

ニ長調の固定ド読み

へ長調の移動ド読み

 

嬰ヘ長調も↓

ハ長調の固定ド読み

嬰へ長調の移動ド読み

 

全て、最初の音はドで、順番にドレミ・・・という読み名になります。

はなちゃん
はなちゃん

へえええええ・・

移動ド読みは、このように調が変わっていくにつれ、その音の読み方も変わる=移動するという方法です。

 

移動ド読みの記事はこちらもおすすめ↓

ハ長調のこのようなメロディがあったとします。

ハ長調の固定ド読みのメロディ

ハ長調の移動ド読みのメロディ

 

これを、ニ長調に移す(=移調する)には、同じドレミの音で、移していけばいいので、↓

ニ長調の移動ド読み

ニ長調の移動ド読み

 

ミと書いてある音は赤丸の音⬇️

移動ド読みのミの音の画像

移動ド読みのミの音の画像

 

 

この音なので、⬇️

ニ長調の移動ド読みのミの音

ニ長調の移動ド読みのミの音

 

他の音も同様に確認後、移します。(=移調します)↓

 

ハ長調の固定ド読みのメロディ

二長調の移動ド読みのメロディ

 

となります。

 

 

もう1回やってみますね。

今度は、へ長調へ移調します。

ニ長調の固定ド読み

へ長調の移動ド読み

 

今度は、ミの音が、以下の音なので、↓

ヘ長調の移動ド読みのミの音

ヘ長調の移動ド読みのミの音

 

このようになりますね。↓

ハ長調の固定ド読みのメロディ

へ長調の移動ド読みのメロディ

 

音を見ると違う音なのですが、ハ長調もヘ長調も同じドレミが書いてあります。

移動ド読みの音で移調する時は、音階がわかれば、この方法もできます。

 

次は、音の幅で移調する方法です。

音の幅を使って移調する

ハ長調からニ長調に移す場合、音を隣に一つ移すだけでした。

さくらさん
さくらさん

一つ移すのね。

 

 

ニ長調の音階は、以下のようになりました

ニ長調の音階

ニ長調の音階

 

まとめるとドからレに移す時は音を一つ移すだけなので、以下のようになります。↓

ハ長調をニ長調へ移調するの画像

ハ長調をニ長調へ移調するの画像

 

ドの音はレになっていますよね。

ここで考えて頂きたいのは、音の幅です。

音の幅とは

この場合の鍵盤の幅で見てみると以下の図のように黒い鍵盤が1つ挟まっています。↓

2度の画像

2度の画像

音だけ見ると、「隣の音は、どれ?」となるけど、鍵盤で確認すると音が(=鍵盤)一つ挟まっているのがわかります。

このように音の幅を音楽では「度」を使って表すので、音が一つ挟まった場合の2度は、長二度という音の幅になります。

ねこ太郎
ねこ太郎

ふにゃあ

さくらさん
さくらさん

長二度

いのうえちづよ
いのうえちづよ

・・・。

鍵盤が一つ挟まっている2度=長二度

と覚えましょう。

メロディをニ長調に書き移す時は、全ての音を音一つ挟んだ長二度の幅へ書き移します。

これを↓

ハ長調の固定ド読みのメロディ

ハ長調の固定ド読みのメロディ

 

こんなふうに書き移しました!↓

ニ長調移動ド読みのメロディ

ニ長調の固定ド読みのメロディ

 

読み方は固定ド読みで書いています。

 

いのうえちづよ
いのうえちづよ

もう一回やってみますね。

ハ長調の音階をト長調へ移調する(練習)

 

今度は、ト長調へ移調します。

ハ長調の音階を↓

ト長調へ移調しました!

ト長調の音階

ト長調の音階

 

ハ長調をト長調へ移調する場合、音を5つ隣へ移動です↓

元の調を他の調へ動かす時、黒い鍵盤は数えないの?(移調の方法)

 

音の幅で考えると鍵盤が6個挟まっているのがわかります。↓

最初のメロディは音を全部移動させて、以下のようになります↓

ト長調の移動ド読みのメロディ

ト長調の固定ド読みのメロディ

 

ドレミは、固定ド読みのドレミです。【固定ド読み】とは調によって変わらないドレミのことでしたね。

白い鍵盤の音を横にずらす時は隣は黒い鍵盤じゃないの?(ご質問)

調の最初の音は、主音と言って、その調の名前を決める役割があります。

例↓

  • ハ長調の主音は、ハ
  • ニ長調の主音は、二

なので、例えば、

ハ長調の主音のドの音を、隣の音へ(=一つ上の音へ)

を考える場合、隣の黒い鍵盤に移したら、ハの音にシャープが付いた音になってしまいます。

ハの音にシャープが付いた音階は、こういう音階になります↓

嬰ハ長調の音階

嬰ハ長調の音階

はなちゃん
はなちゃん

シャープがいっぱい!

いのうえちづよ
いのうえちづよ

ほんとね。だから、移調する場合は、音の幅を考える必要があるよね。

 

移調する場合はただ単に音を移動させるのではなく、長二度や短三度などの音の幅を考える必要がある。

まとめ

移調は、「移調先の調を考えて移す場合」と「音の幅で移す」場合の2つの方法があります。

数学の公式のように音楽にも決まりがあるので、それを考えながら移調すると迷うことはなくなると思います。

お試しくださいね〜。

今日もお読みくださってありがとうございました。

 

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