やさしく弾ける!演奏しながら移調する2つのコツ

音楽の知識

こんにちは。いのうえちづよです。

わか先生
わか先生

教育実習に行ったら、先生方がその場で移調して弾いていたんです。移調の仕方は、わかっているのですが、実際に演奏しながらすぐにわかる方法ってありますか?

今日はこのご質問にお答えして、書いてみますね。

ピアノで移調する方法は2つあります

① ドレミの読み方を変えて移調してみよう

鍵盤上で移調する方法1つ目は、移動ド読みという方法を使います。
移動ド読みとは、調によって変わっていくドレミの事です。

ねこ太郎
ねこ太郎

移動ド読み

さくらさん
さくらさん

調によって変わるのね

「ドレミ」はいつも同じじゃない?〜移動ドってなに?〜

移動ド読みは、なんの音階でも、全て「ドレミファソラシド」と読む読み方です。

ハ長調の音階は以下のように読みますよね↓

ハ長調の固定ド読み

ハ長調の移動ド読み

 

ニ長調も↓

ニ長調の固定ド読み

ニ長調の移動ド読み

 

ヘ長調も↓

ニ長調の固定ド読み

へ長調の移動ド読み

全て、最初の音はドで、順番にドレミ・・・という読み名になります。

はなちゃん
はなちゃん

へええええ・・・・

 

移動ド読みの記事はこちらもおすすめ↓

 

ドレミの読み方を変えると、移調がカンタンになります

① ハ長調のこのようなメロディがあったとします。

ハ長調の固定ド読みのメロディ

ハ長調の移動ド読みのメロディ

 

これを、ニ長調に移す(=移調する)には、同じドレミの音で、移していけばいいので、

②まずは、ニ長調の音階を確認して、移動ドの「ドレミファソラシ」を書き込みます。↓

ニ長調の移動ド読み

ニ長調の移動ド読み

 

③ 次にミと書いてある音を確認する。ミは赤丸の音⬇️

移動ド読みのミの音の画像

移動ド読みのミの音の画像

 

ハ長調では、「ミ〜ドレ、ミ、ソ、ソ ファ〜ミ、ミ、レ」というメロディだったので、

④ ニ長調の音階を使ってそのまま演奏します。

ハ長調の固定ド読みのメロディ

二長調の移動ド読みのメロディ

 

さくらさん
さくらさん

音階が分かれば、簡単そうね。

いのうえちづよ
いのうえちづよ

でしょ。

たとえば、ハ長調→へ長調に移調してみましょう

今度は、へ長調へ移調します。

ヘ長調の音階を確認して・・・↓

ニ長調の固定ド読み

へ長調の移動ド読み

 

今度は、ミの音が、以下の音なので、↓

ヘ長調の移動ド読みのミの音

ヘ長調の移動ド読みのミの音

 

このようになりますね。↓

ハ長調の固定ド読みのメロディ

へ長調の移動ド読みのメロディ

 

音を見ると違う音なのですが、ハ長調もヘ長調も同じメロディになっています
これが移調するという事です。

移動ド読みの音で移調する時は、音階がわかれば、この方法が簡単ですね。

ねこ太郎
ねこ太郎

にゃるほど〜

次は、音の幅で移調する方法です。

もう1つの方法は“音の幅”を使って移調すること

次は、移動ド読みは使いません。
さらに、ハ長調からニ長調に移す場合、音を隣に一つ移すだけでした。

さくらさん
さくらさん

一つ移すのね。

ニ長調の音階は、以下のようになりました

ニ長調の音階

ニ長調の音階

 

まとめるとドからレに移す時は音を一つ移すだけなので、以下のようになります。↓

ハ長調をニ長調へ移調するの画像

ハ長調をニ長調へ移調するの画像

 

ドの音はレになっていますよね。

音は1つ移動なのですが、注意していただきたい事は音の幅です。

「音の幅」ってなに?鍵盤で見てみよう

この場合の鍵盤の幅で見てみると以下の図のように黒い鍵盤が1つ挟まっています。↓

2度の画像

2度の画像

音だけ見ると、「隣の音は、どれ?」となるけど、鍵盤で確認すると音が(=鍵盤)一つ挟まっているのがわかります。

このように音の幅を音楽では「度」を使って表すので、音が一つ挟まった場合の2度は、長二度という音の幅になります。

ねこ太郎
ねこ太郎

ふにゃあ

さくらさん
さくらさん

長二度

いのうえちづよ
いのうえちづよ

・・・。

メロディをニ長調に書き移す時は、全ての音を音鍵盤を一つ挟んだ隣の音へ書き移します。

これを↓

ハ長調の固定ド読みのメロディ

ハ長調の固定ド読みのメロディ

 

こんなふうに書き移しました!↓

ニ長調移動ド読みのメロディ

ニ長調の固定ド読みのメロディ

 

いのうえちづよ
いのうえちづよ

もう一回やってみますね。

【やってみよう】ハ長調をト長調にうつしかえてみるドリル

 

今度は、ト長調へ移調します。

ハ長調の音階を↓

ト長調へ移調しました!

ト長調の音階

ト長調の音階

 

ハ長調をト長調へ移調する場合、音は5つ隣へ移動です↓

元の調を他の調へ動かす時、黒い鍵盤は数えないの?(移調の方法)

 

音の幅で考えると鍵盤が6個挟まっているのがわかります。↓

最初のメロディは音を全部移動させて、以下のようになります↓

ト長調の移動ド読みのメロディ

ト長調の固定ド読みのメロディ

H3:黒鍵は使わなくていいの?音を横にずらすときの疑問

ハ長調の主音のドの音を、隣の音へ(=一つ上の音へ)

を考える場合、隣の黒い鍵盤に移したら、ハの音にシャープが付いた音になってしまいます。

ハの音にシャープが付いた音階は、こういう音階になります↓

嬰ハ長調の音階

嬰ハ長調の音階

はなちゃん
はなちゃん

シャープがいっぱい!

いのうえちづよ
いのうえちづよ

ほんとね。だから、移調する場合は、音の幅を考える必要があるよね。

 

移調する場合はただ単に音を移動させるのではなく、何調へ移動させるのか、どれぐらい動かすのかなどの音の幅を考える必要があるんですね〜。

💐「ドレミをずらすだけで移調ができるなんて、目からウロコでした!」
メルマガでは、今回のように“感覚ではなく、目に見える方法”で音楽を楽しむヒントをお届けしています。
「自分にもできそう」と思った方は、ぜひメルマガものぞいてみてくださいね♪
無料メルマガはこちらから登録できます

まとめ|「移調」って、意外とシンプル。ドレミの動きを変えるだけ!

移調は、「移調先の調を考えて移す場合」と「音の幅で移す」場合の2つの方法があります。

お試しくださいね〜。

今日もお読みくださってありがとうございました。