〜知っている曲のコードを使えば、音は自然につながります〜
こんにちは。いのうえちづよです。
「作曲って、特別な才能がある人がやるものですよね?」
そんなふうに思っている方、実はとても多いです。
でも今日は、
すでにある曲のコードを使って、だれでもできる作曲体験をしてみましょう。
むずかしい理論は使いません。
「音を選んで、並べてみる」だけです。
STEP1|今日は「コード」を使って作ってみます
曲を作ると聞くと、
- 何の音を使えばいいの?
- どんな順番で並べるの?
- そもそも正解ってあるの?
と不安になりますよね。
そこで今日は、
すでに曲で使われているコードを、そのまま使います。
使うのは、よく知られている
「パッヘルベルのカノン」に使われているコードの並びです。
STEP2|まずは「カノンコード」を確認しよう
「カノンコードって何?」という方は、
こちらの記事も参考にしてくださいね。
▶︎ カノンコードについて詳しく
https://tounpipi24.com/music-knowledge/5560
今日は、カノンコードを
**ハ長調(ドの調)**にして使います。
並びは、こちらです。
C → G → Am → Em → F → C → F → G
STEP3|コードは「音のかたまり」です
コードは、アルファベットで書かれていますが、
それぞれ「使っていい音の集まり」を表しています。
たとえば、
- C:ド・ミ・ソ
- G:ソ・シ・レ
- Am:ラ・ド・ミ
というように、
コードごとに、使える音が決まっています。
STEP4|まずは「1つの音」だけ選んでみましょう
いきなりメロディを作ろうとしなくて大丈夫です。
まずは、
それぞれのコードの中から、音を1つだけ選びます。
例として、
- C → ド
- G → ソ
- Am → ラ
というように、
構成音の中から1音だけ選びます。
音の長さは、最初は
**全音符(4拍)**がおすすめです。
STEP5|選んだ音を、順番に並べてみます
さきほど選んだ音を、
コードの順番どおりに並べてみましょう。
すると、
「あれ?ちゃんと曲っぽく聞こえる」
と感じるはずです。
これが、
コードの力です。
STEP6|左手は「支えるだけ」でOKです
今回は作曲体験なので、
右手のメロディだけに集中しましょう。
左手は、
- コードの基本形
- もしくは
- アルファベットが表す音を1つだけ
で大丈夫です。
「全部の音を押さえなきゃ」と思わなくてOKですよ。
STEP7|今度は、別の音も選んでみましょう
同じコード進行で、
今度は違う音を選んでみてください。
たとえば、
- さっきは「ド」を選んだところを「ミ」にする
- 全音符を、二分音符2つにしてみる
それだけで、
雰囲気が変わった別の曲になります。
STEP8|他の調でも作れます
今回はハ長調でしたが、
考え方はどの調でも同じです。
その調の
- ド
- ソ
- ラ
- ミ
- ファ
を基準にして、
コードの中の音を選んでみてください。
「移動ド」の考え方が分かると、
さらに楽になりますよ。
▶︎ 移動ドについてはこちら
https://tounpipi24.com/music-knowledge/5573
STEP9|ドリル:作曲してみましょう
では、実際にやってみましょう。
- カノンコードを紙に書く
- 各コードの中から、好きな音を1つ選ぶ
- 順番に並べる
- 弾いてみる
これで、
はじめての作曲完成です。
正解・不正解はありません。
「音がつながった」
それだけで大成功です。
まとめ|作曲は、特別なことじゃありません
作曲は、
- ひらめき
- 才能
- 難しい理論
がないとできないものではありません。
すでにあるコードを借りて、音を選ぶ。
それだけで、ちゃんと音楽になります。
「作曲なんて無理」と思っていた方こそ、
ぜひ一度、音で遊んでみてくださいね。
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