こんにちは。いのうえちづよです。

楽譜ってたくさんの音があるけど、ペダルはどの音で踏めばいいのかな。
ペダルって、基本「弾いて踏む、弾いて踏む」は、わかったけど、全部の音で踏むわけじゃないよね?
じゃあ、どこで踏めばいいの?
うんうん、よくある悩みですよね。
ペダルは便利だけど、**「全部の音に合わせて踏むわけじゃない」**というところが、ちょっと難しく感じるところ。
この記事では、
・楽譜にペダル記号があるときの読み方
・表記がないときの考え方
・左手・右手との関係
・タイミングをどう決めるか
など、**初心者さんにもわかりやすくペダルの基本的な使い方**を解説していきますね。
ペダルの基本の踏み方|まずはここから!

基本の踏み方がわかったら、次は「楽譜に合わせて」ペダルを踏んでみましょう。
楽譜にペダル記号がある場合の見方と使い方
ペダルの記号には、「Ped.」と書かれていたり、「⌠ ⌡」のようなマークで表されていたりします。
①楽譜では、ペダル表示は、一般にこんな風に書いてあります。↓
このように記号を使って、踏む所と離す所が示してあります。
② 楽譜によっては、こんな書き方もあります。↓
クラシックの楽譜などでは比較的しっかりと記載されていることが多いですね。まずはこの指示通りに、踏んで→離す、の練習をしてみましょう。
この楽譜では、記号ではなくて、ペダルを踏んだまま伸ばす所と離す所、踏みかえる所が、線で書いてあります。
楽譜にペダルの表記がない場合
市販の楽譜に、ペダルなどの表記がない場合は、ペダルの付け方を自分で考えます。
上の楽譜の図のように、ペダリングが、書いてある楽譜はとても親切です。
ですが、市販されている楽譜には、このペダリングがほとんど書いてありません。

書いていない時は、ペダルを踏んじゃあいけないの?

音の響きが濁らないように気をつけながら、自由にペダルを付けてみましょう。
ペダルを踏むタイミングの考え方
記号がないとき、そしてもう少し自由にペダルを使いたいとき、
基本になるのが「音の動きとペダルの動きを合わせる」という考え方です。
左手の低音と一緒に踏むと安定しやすい
初心者の方には、**「左手の低音と一緒に踏む」**というやり方が一番おすすめです。
左手のベース音と一緒に踏むことで、音に深みと安定感が出ます。
メロディ(右手)が変化しても、ベースが変わらない限り、響きが整ったままになるので、安心して演奏できますよ。
フレーズや小節単位で“踏み換え”を意識しよう
ずっとペダルを踏みっぱなしにしていると、音が濁ってしまいます。
そこで大切なのが「踏み換え」。
小節の区切りや、フレーズの終わりでペダルを軽く離すだけでも、音が整理されて美しく響きます。
「踏んで→すぐ離す」練習もしてみましょう。
こういう楽譜の場合は、分かり易いですね。↓
左手の2分音符に合わせて、【ペダルを踏みかえる】でいいです。
次に、こういう楽譜↓の場合は、8分音符の所は踏みかえずに、次の小節の頭で踏みかえてもいいと思います。
ペダルで濁らないためには、音をしっかりと聴き取る
自分が出している音をよく聴くという事が必要
何故かというと、音が濁った場合は、音符に関係なく踏みかえて欲しいからです。また、その場に楽譜がない場合もありますよね。耳コピーなどの場合も、楽譜がありませんね。
そんな時も、やっぱり自分の出している音をよく聴いて、音が濁らないようにします
右手の音に合わせるときは濁りに注意
右手のメロディに合わせてペダルを踏むときは、音の移り変わりが速くなるため、濁りやすくなります。
この場合は、「ちょっとだけ踏む」「こまめに踏み換える」などの工夫が必要になります。

これももちろん、アリです。
- ペダルの踏む音が鳴るぐらいに上下運動させるのは、NG!
- 少し踏み込んだままで、小刻み踏みかえをする

難しい・・・。
耳で聴いて判断するのがいちばんの近道!
「結局、どこで踏めばいいの?」という疑問には、実は**“耳で聴く”ことが一番の答え**になります。
踏み換える場合は、音の響きをよく聴き取って、濁ったら踏み変える、としてくださいね。
“踏んだ音”を耳で感じよう
ペダルを踏むとき、「濁っていないか」「音が自然につながっているか」を耳で聴くようにしてみましょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつ「こういうときは濁るな」「ここは響きがきれい」と、自分の感覚が育っていきます。
また、流石に、「8分音符に合わせて」とか「16分音符に合わせて」となると忙しすぎてバタバタしますよね。この時は、小刻みに踏み変えるといいのですが、この場合も普段から、自分の音をよ〜く聴くとこういう時とっても役立ちます。
まとめ:ペダルの基本は「聴く」+「合わせすぎない」
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ペダルは記号があるときはその通りに
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記号がないときは、左手やフレーズを目安に
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一番の判断材料は、あなたの“耳”です
無理に合わせようとせず、音楽を聴きながら、少しずつ踏むタイミングを探してみてくださいね。
うまくいかなくても大丈夫。繰り返すうちに、自然に“心地よいタイミング”がつかめてきますよ。
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