こんにちは。
いのうえちづよ です。
がんばって練習して、テンポもばっちり。
それなのに、なぜか「うまく聴こえない」「音がぶつぶつ切れて聴こえる」…そんな経験はありませんか?
その原因、もしかすると「手首の位置」が関係しているかもしれません。
音がぶつぶつ切れる…その原因、手首かもしれません
手首の位置が演奏に与える影響
ピアノを弾くとき、1音1音で手首の位置が上がったり下がったりしていると、音がスムーズにつながって聴こえません。
それはちょうど、ダンスやスポーツの動きと似ています。
スポーツやダンスと共通する“体の軸”の大切さ
- ダンスでは、腰がぐらぐらしていると、きれいに回れなかったり移動しにくかったりします。
- 野球のスイングでも、しっかり腰を落ち着けてからでないと、よいバッティングができません。
- 弓道では、下半身がぐらぐらしていたら、的に当てることはできません。
ピアノも実は同じ。
音を出しているのは指ですが、その動きを支えているのは手首であり、腕であり、体全体なんです。
手首がぐらぐらすると、音の流れも不安定に
たとえば、もし手の上にお家が建っていたら、手首が揺れるたびに大地震が起こってしまいますね。
ピアノも同じで、手首がぐらぐらしていると音のバランスが不安定になってしまいます。
1音ずつ大きさがバラバラになったり、音がぶつぶつ切れたり…。
力みすぎると音が途切れる理由
ピアノでも、なめらかに音をつなげていくには、手首が安定していることがとても大切です。
水泳でたとえるなら、一生懸命バタバタしすぎて、進んでいないような状態です。
プロの選手のようにスーッと水を切って進むには、無駄な力を使わず、体全体をうまくコントロールすることが大切なんです。
安定した手首がつくる、なめらかなフレーズ
フレーズ(音のまとまり)ごとに手の位置は変わってもかまいません。
でも、1音1音ごとに手首がバラバラに動いてしまうと、演奏がガタガタしてしまいます。
動画でチェック!自分のクセを知ろう
正面・横・上から撮ってみよう
もし、「私の演奏、音がつながらないなぁ」と感じたら、ぜひご自分の演奏を動画で撮ってみてください。
- 正面からだけでなく、右側・左側・上からも撮ってみる
手首だけでなく、腕・肩・体全体の使い方も確認
- 手だけでなく、腕や肩、できれば足元まで写す
そうすると、「あっ、ここで手首が上がってるな」など、自分では気づかなかったクセに気づけることがあります。
ピアノは“体全体”で弾く楽器です
指だけでなく、手首・腕・肩・背中・足の連動を意識しよう
ピアノは、指先だけで弾くのではなく、手首・腕・肩・背中、そして足も含めて「体全体」で弾く楽器です。
まとめ|「うまくいかない」の裏に隠れている体の使い方を見直そう
今日は、少しピアノに慣れてきた方に向けて「手首の安定」のお話をお伝えしました。
「うまくつながらないな」と感じたときには、ぜひ手首や体の使い方を見直してみてくださいね。
ピアノが「うまく聴こえない」理由は、譜読みだけでなく体の使い方にあるかもしれません。
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